Vivado ツールでは、配置セルが固定されているか (Fixed)、固定されていないか (Unfixed) が検出され、Vivado ツールでデザインの配置されたセルをどのように処理するかが判断されます。
固定セル
固定されたセルは、ユーザーが配置したか、XDC ファイルからインポートされたセルのロケーション制約です。
- Vivado Design Suite では、このように配置されたセルは固定 (Fixed) として処理されます。
- 固定セルは、指示がない限り移動されません。
- 次の図では、フリップフロップがオレンジ色 (デフォルト) で表示されており、固定されていることがわかります。
未固定セル
固定されていないセルは、Vivado インプリメンテーションで place_design
コマンドまたは最適化コマンドの 1 つにより配置されたものです。
- Vivado Design Suite では、このように配置されたセルは未固定 (Unfixed) または配置は確定していないとして処理されます。
- これらのセルは、必要に応じて移動されます。
- 次の図では、LUT が青色 (デフォルト) で表示されており、未固定であることがわかります。
図 1. スライスに配置されたロジック
LOC および BEL のどちらも固定できます。上図の配置では、次の制約が生成されます。
set_property is_bel_fixed true [get_cells [list {usbEngine0/u4/u6/csr0_reg[6]}]]
set_property is_loc_fixed true [get_cells [list {usbEngine0/u4/u6/csr0_reg[6]}]]
LUT には配置制約は設定されていません。LUT の配置は未固定であり、配置は XDC に含めるべきでないことを示しています。