CDC 除外設定の場合は、CDC 違反それぞれがソースおよびデスティネーション エレメントの 2 つのピンまたはポート オブジェクトしか参照しないので、よりシンプルに定義できます。ソースおよびデスティネーションのピンまたはポートを指定するには、 -from
/-to
コマンド ライン オプションを使用します。CDC 除外設定は、 -string
/-objects
を使用して定義できません。
重要: CDC 除外設定は、ソースおよびデスティネーション クロックに対してではなく、ソースおよびデスティネーション ピンに対してのみ対応しています。GUI から、または同じソースおよびデスティネーション ピン (クロック ペアは別) を参照する CDC 違反オブジェクトの一部から除外設定を作成すると、「WARNING: [Vivado_Tcl 4-935] Waiver ID 'CDC-7' is a duplicate and will not be added again.」のような警告メッセージが表示されます。
次のコマンドでは、ソース ピン U_CORE/U00_TOP/sr_reg[3]/C
とデスティネーション ピン U_CORE/U10/ar_reg[3]/CE
間に CDC-1 除外設定が作成されます。
create_waiver -id {CDC-1} -description "CDC violations" \
-from [get_pins {U_CORE/U00_TOP/sr_reg[3]/C}] \
-to [get_pins {U_CORE/U10/ar_reg[3]/CE}]
コマンド ライン オプション -from
または -to
の 1 つが削除されると、除外設定エンジンではそのなくなったオプションがワイルドカードとして認識されます。
次の 2 つのコマンドは同じで、始点に関係なく、すべての CDC-1 が終点ピンの U_CORE/U10/ar_reg[3]/CE
まで除外されます。
create_waiver -id {CDC-1} -description "CDC violations" \
-from {*PIN} \
-to [get_pins {U_CORE/U10/ar_reg[3]/CE}]
create_waiver -id {CDC-1} -description "CDC violations" \
-to [get_pins {U_CORE/U10/ar_reg[3]/CE}]