メッセージには、次の 2 種類があります。
- ディスクに保存されるメッセージ
- メモリに保存されるメッセージ
Vivado 統合設計環境 (IDE) の [Messages] ウィンドウでは、メッセージが生成された操作ごとにメッセージがグループ化されます。このウィンドウのツールバーの設定ボタンを使用して、メッセージ ID またはファイルでメッセージをグループ化できます。
図 1. [Messages] ウィンドウ
一部のメッセージにはファイルまたはデザイン エレメントへのハイパーリンクが含まれており、デバッグに役立ちます。リンクをクリックしてソースを表示します。
ヒント: ポップアップ メニューから [Copy Message] をクリックすると、メッセージ全体をコピーして別のウィンドウまたはファイルに貼り付けることができます。
各メッセージには、メッセージ ID とメッセージの重要度が付けられています。
- メッセージ ID: 異なるメッセージを識別するもので、メッセージをグループ化したり並べ替えかえたりするのに使用できます。
- メッセージの重要度: 示されている情報の特性を示します。
デザインをエラボレート、合成、またはインプリメントする前に解決しておく必要があるメッセージもありますが、情報のみのメッセージもあります。情報メッセージは、デザインまたはプロセスの詳細を示しますが、それに対処する必要はありません。
重要度 | メッセージ |
---|---|
ステータス | デザイン プロセスに関する一般的なステータスを示します。 |
情報 | デザイン プロセスに関する一般的なステータスおよびフィードバックを示します。 |
警告 | 制約または仕様が意図どおりに適用されていないために、最適なデザイン結果にならない可能性を示します。 |
クリティカル警告 | ユーザー入力または制約に、適用されないものや、ベスト プラクティスに従っていないものがあり、フローの後の方でエラーが発生する可能性が高いことを示します。ソースおよび制約を確認して、変更を加えることを強くお勧めします。 |
エラー | デザイン結果が使用できない状態になり、ユーザーが対処しないと回避されない問題を示します。デザイン フローは停止します。 |
推奨: アクティブ合成およびインプリメンテーション run からデザインをメモリに読み込んだときに、すべてのエラーおよびクリティカル警告を確認してください。メッセージには、注意が必要な問題に関する情報が示されます。メッセージには解決策を示す長い説明が含まれているものもあり、メッセージ ID をクリックすると表示できます。
次に例を示します。この例では、プライマリ クロック制約がデザインにないポートを参照しているため (最初の警告)、クロックが作成されず (最初のクリティカル警告)、このクロックを参照する制約も作成されないことを示しています。
図 2. エラーおよびクリティカル警告の確認