[Netlist] ウィンドウには、合成ツールで処理されたネットリストでのデザイン階層が表示されます。デザインの論理階層を確認しておくことをお勧めします。
図 1. [Netlist] ウィンドウ
合成設定によって、ネットリストの階層が元の RTL と 100% 同じであったり、階層がなかったりします。通常、合成ではデフォルトでほとんどのユーザー階層を保持しながらロジックが最適化され、小型で高速のネットリストが作成されます。
合成ツールのデフォルトを使用すると、ネットリストの階層は認識されますが、階層へのインターフェイスが変更される場合があります。一部のピンや階層レベルがない場合もあります。
ネットリスト階層はフォルダー ツリー構造で表示され、各レベルには次が表示されます。
- そのレベルのすべてのネットを含む [Nets] フォルダー
- そのレベルにハードウェア プリミティブ インスタンスがある場合は [Leaf Cells] フォルダー
- そのレベルにインスタンシエートされた階層の階層フォルダー
階層フォルダーを展開すると、そのレベルのネット、リーフ セル、および階層が表示されます。セルの横に表示されているアイコンは、デザインの状態を示します。
詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用』 (UG893) のこのセクションを参照してください。
選択した階層の [Cell Properties] ウィンドウの一番下にあるビュー ボタンをクリックすると、必要な情報をフィルターして表示できます。たとえば、[Statistics] ビューをクリックすると、次を含む使用量の統計が表示されます。
- その階層全体のプリミティブの使用状況
- 階層の境界をまたぐネットの数
- 各クロックのグローバル配線および現在の階層分岐のロード数。
図 2. [Cell Properties] ウィンドウ
デザインをフロアプランする場合、Pblock に対して同様のプロパティが表示されます。