SLR をまたぐネットのレポート ([SLR Net Crossing]) は、SSI デバイスに対してのみ生成され、SLR の境界をまたぐモジュールに含まれるネットの数をレポートします。各モジュールに対し、ネットがまたぐ SLR の詳細情報が示されます。次の図に、SLR をまたぐネット レポートの表の例を示します。
注記: 1 つのネットが複数の SLR に含まれる複数のロードを駆動する場合、最も遠いものに対して 1
回のみカウントされます。たとえば、SLR0 のネットが SLR1、SLR2、および SLR3 のロードを駆動する場合、SLR3 が SLR0
から最も遠いファンアウトなので、このネットは [0-3 Cuts] でのみカウントされます。このカウント方法により、各列 ([0-1 Cuts]、[1-2 Cuts] など)
のネット数を合計した値が、SLR をまたぐネットの総数と一致します。
図 1. SLR をまたぐネット レポートの表の例
SLR をまたぐネットのレポートの表でデザインの密集およびタイミング QoR を解析する際は、次を確認します。
- SSI デバイスを使用している場合は、配置の -directive オプションで SSI 用の指示子を使用すると、タイミングおよび密集に両方において有益です。
- 複数のインプリメンテーション run で配置の -directive オプションのさまざまな指示子を使用しても SLR をまたぐ特定のモジュールに対してタイミング問題が発生する場合は、単純な Pblock を作成してモジュールを 1 つの SLR に制約してみてください。