回路図は、ネットリストのグラフィカル表示です。回路図を表示すると、次を実行できます。
- ネットリストをグラフィカルに表示します。
- ゲート、階層、および接続を確認します。
- ロジック コーンをたどったり展開したりします。
- デザインを解析します。
- デザインの内部をより理解しやすくなります。
エラボレート済みデザインの RTL レベルでは、ツールでコードがどのように解釈されたかを確認できます。合成済みデザインおよびインプリメント済みデザインでは、合成ツールで生成されたゲートを確認できます。回路図を表示するには、Tools > Schematic をクリックします。オブジェクトを選択していない場合は、デザインの最上位のゲート、階層、および接続が表示されます (次の図を参照)。
図 1. 最上位回路図
ヒント: 1 つの階層レベルを選択すると、回路図がシンプルになります。選択したエレメントが青色でハイライトされ、1 つの階層のポートが表示されます。
図 2. 1 つの階層を選択した場合の回路図
回路図では、次の操作を実行できます。
- 階層の左上にある + をクリックしてゲートを表示します。
- ポートまたはエレメントをダブルクリックして展開します。
- 右クリックして Schematic をクリックします。
- 前の表示に戻ったり次の表示に進んだりするには、ツールバーの <- -> (←) および [Next] (→) ボタンをクリックします。
回路図の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用』 (UG893) のこのセクションを参照してください。
インプリメンテーション後にタイミング パスのゲートを視覚的に確認するには、回路図が最も簡単な方法です。パスを選択して回路図を開くと、そのパスのゲートとネットが表示されます。
図 3. タイミング パスの回路図
回路図で選択したセルの階層レベルを特定するには、右クリックして Select Leaf Cell Parents をクリックします。
図 4. タイミング パスの回路図でプリミティブの親を選択
Highlight および Mark コマンドを使用すると、最下位セルが見つけやすくなります。[Highlight] および [Mark] コマンドを使用してセルを色分け表示すると、どのロジックが元のパスにあるか、どのロジックが追加されたかなどがわかりやすくなります。
図 5. 回路図でタイミング パスをマーク