オーバーライドされたスコープ指定タイミング例外のレポート - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック (UG906)

Document ID
UG906
Release Date
2023-10-19
Version
2023.2 日本語

[Report Exception] コマンドの 2 つ目の動作モードは、オーバーライドされたスコープ指定タイミング例外のリストをレポートします。このレポートは、-scope_override コマンド ライン オプションを使用すると生成されます。

report_exceptions -scope_override
注記: このモードは、Tcl コンソールからのみ使用可能で、テキスト レポートを作成します。

コマンド ライン オプション -scope_override を使用すると、最上位の制約によって部分的または完全にオーバーライドされた、スコープ指定タイミング例外がレポートされます。たとえば、最上位のユーザー制約によってオーバーライドされる IP 制約をレポートできます。ただし、このオプションは、ほかのスコープ指定制約 (同じスコープまたは異なるスコープ) によってオーバーライドされるスコープ指定制約はレポートされません。

レポートには、オーバーライドされた各タイミング例外に対して、次の情報が含まれます。

  • 制約の位置番号
  • -from/-through/-to コマンド ライン オプションのパターン
  • セットアップおよびホールドをオーバーライドする制約のタイプ
  • 制約のスコープ
  • 制約を部分的または完全にオーバーライドする最上位の制約の位置番号のリスト

次の図に例外レポートを示します。

図 1. 例外レポート