Challenging Timing Paths セクションには、Assessment Details セクションのチェックでエラーが検出されたタイミング パスの主要な特性がリストされます。このコマンドを実行すると、デフォルトではクロック グループごとに要件を満たしていない 100 個のパスが評価されます。次の要素が解析されます。
- ネット バジェット
- LUT バジェット
- クロック スキュー
次の図に、ネット/LUT バジェット レポートの例を示します。
図 1.
Net/LUT Budget レポート
これらのチェックでは、ネットまたは LUT の見積もり遅延がデバイスの一般的な値に置き換えられ、新しいバジェットが計算されます。パスがブロック RAM、DSP、またはその他のハード ブロックで開始または終了する場合、パスにほかのペナルティが追加されます。クロック ツリー スキューを利用してマージンを改善できない場合は、異なるペナルティがあります。ペナルティが適用されたパスに基づく新しいスラックは、LUT Check Slack および Net Check Slack 列に示されます。
QoR 推奨項目に関連するパスは、SuggestionsID 列に示されます。推奨項目が存在しない項目は調べて、必要に応じてコードを記述し直す必要があります。推奨項目がある場合は、推奨項目を適用することで、コードを変更せずに問題を解決できることがあります。
Clock Skew セクションには、次の図に示すように、クロック スキューに関連する項目がレポートされます。
- スキュー値
- ソースおよびデスティネーション クロック名
- ソース クロックおよびデスティネーション クロックのクロック ルート
- ばらつき
図 2.
Clock Skew レポート