消費電力レポートおよび解析のウィンドウは、AMD Vivado™ IDE のワークスペースに統合されています。消費電力に関するさまざまなビューを表示できるだけでなく、既存のビューへのクロスプローブも可能です。
図 1.
Vivado 統合設計環境 (IDE) での消費電力
- Power ウィンドウの [Settings] ページには、消費電力の計算に使用されたデバイス、ツール、および環境設定がすべて表示されます。
- Summary ページには、重要な温度および電源電力の結果のまとめが表示されます。
Utilization Details セクションの各リソース タイプのページ、または Netlist ウィンドウでリソース タイプを選択すると、Properties ウィンドウの Statistics ビューに選択したエレメントの設定、使用数、アクティビティの詳細が表示されます。異なる動作条件やアクティビティ パターンで複数のレポートを生成し、消費電力を見積もることができます。次の図に示すように、Utilization Details セクションの値 (Clocks ページの Frequency、 I/O ページの Signal Rate など) の一部は色分けされ、消費電力解析のために使用された値のソースが示されます。色分けの説明は、ウィンドウの下部に表示されます。たとえば、値がシミュレーション アクティビティ ファイルからのものか、ユーザー定義か、ベクターレス伝搬エンジンにより割り当てられたデフォルト値なのかがわかります。
図 2. 消費電力レポートの色分け
重要: 消費電力レポートでは、IP インテグレーターで設定されたすべての AMD SoC プロセッシング システム (PS) ブロックでの消費電力解析がサポートされます。PS の使用および機能は、IP インテグレーターで設定します。消費電力レポートでは、これらの設定に基づいて消費電力が解析されます。AMD Vivado™
の消費電力見積もりは読み出し専用なので、PS 特定のプロセッサ、インターフェイス、またはメモリの Signal
Rate または Static
Probability をこの段階で変更することはできません。Xilinx Power Estimator の PS タブの各フィールドの詳細は、
『Xilinx Power Estimator ユーザー ガイド』 (UG440) の PS シートのセクションと
『Power Design Manager ユーザー ガイド』 (UG1556) の PS セクションを参照してください。
重要: 消費電力レポートでは、Zynq
UltraScale+ EV デバイスの VCU (ビデオ コーデック ユニット) の消費電力解析がサポートされます。VCU の解像度、色フォーマットなどのプロパティは、IP インテグレーターで設定します。消費電力レポートでは、これらの設定に基づいて消費電力が解析されます。詳細は、
『Power Design Manager ユーザー ガイド』 (UG1556) の Other シートのセクションを参照してください。