AMD Vivado™
IDE では、デザインで実行された消費電力最適化のレポートを表示できます。この消費電力最適化レポートは、合成またはインプリメンテーション後に表示できます。
重要:
Vivado では、消費電力最適化は Vivado デザイン フローの
opt_design
および power_opt_design
段階で実行されます。どちらもデザイン合成後のインプリメンテーション中の段階です。合成済みデザインで消費電力最適化レポートを生成すると、レポートには、元のデザイン コードに記述された消費電力最適化機能に関する情報 (クロック イネーブル (CE) を使用したブロック RAM のゲート制御など) のみが含まれます。インプリメンテーション中に自動的に実行される消費電力最適化情報は含まれません。Vivado IDE での消費電力最適化レポートを表示するには、次の手順に従います。
- Flow Navigator で Open Synthesized Design または Open Implemented Design をクリックします。
-
次の Tcl コマンドでも同じことが実行できます。
report_power_opt -name <report_name>
をオンにします。 - [Report Power Optimization] ダイアログ ボックスで次のオプションを指定します。
- Results name
- Vivado IDE で表示される消費電力最適化レポートの名前を指定します。
- [Export to file]
- Vivado IDE に消費電力最適化レポートを表示するのに加え、テキスト形式のレポートも生成します。テキスト ファイルのファイル名とディレクトリを指定し、TXT または XML 形式を選択します。
- [Open in a new tab]
-
Vivado IDE に表示されている消費電力最適化レポートはそのままにし、新しく生成された消費電力最適化レポートを新しいタブに開きます。このチェック ボックスをオフにすると、Vivado に現在表示されている消費電力最適化レポートが新しい消費電力最適化レポートで上書きされます。
-
OK をクリックします。
消費電力最適化レポートが、この新しいレポートと共に IDE の結果ウィンドウに表示されます。
消費電力最適化レポートは、次のカテゴリ別に表示されます。
- [General Information]
- デザインに関する情報、デザインがインプリメントされる AMD デバイス、この消費電力最適化レポートを生成した Tcl コマンドなどの情報を示します。
- [Summary]
- ユーザーまたは消費電力最適化ツールにより最適化されたブロック RAM、SRL、スライス レジスタの数を示します。
- チェック内容
- 消費電力をさらに最適化するために推奨される項目を示します。
- [Hierarchical Information]
- Vivado で消費電力最適化が実行されたブロック RAM、SRL、およびシフト レジスタの詳細を示します。
Vivado IDE で実行される消費電力最適化の詳細は、消費電力最適化の機能 および ブロック RAM の WRITE_MODE の消費電力最適化 を参照してください。
ヒント: 階層モジュールまたはインスタンスに DONT_TOUCH 属性が設定されている場合は、そのロジックが消費電力最適化により削除されることはありません。