デバイス特性 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 消費電力解析および最適化 (UG907)

Document ID
UG907
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語
Advance
このステータスのデバイスのデータ モデルは、早期プロダクション デバイス ロットからのシミュレーション結果または計測結果に基づいています。このデータは通常、製品リリースから 1 年以内に入手可能となります。消費電力モデル データは比較的安定しており、余裕を持たせた設定ですが、実際の値は上下する可能性があります。この仕様のデータは、Preliminary および Production 仕様のデータほど正確ではありません。
Preliminary
このステータスのデバイスのデータ モデルは、エンジニアリング サンプル シリコンの特性評価データに基づいています。この仕様では、デバイス ファブリック内にあるほぼすべてのブロックが特性評価されています。Advance と比較すると、より正確に消費電力値を見積もることができます。
Production
ステータスがプロダクションになっているデバイスは、特定デバイス ファミリメンバーのプロダクション シリコンが十分に特性評価され、量産されても一定した電力データが得られることが確認されてから、リリースされています。この特性化データを使用したデバイス モデルは、この時点からは変更されません。

消費電力見積もりの正確性は、モデルに入力する情報によります。消費電力レポートでは、デバイス特定に基づいて次のモデルが使用されます。

Advance
+/-25%
Preliminary
+/-20%
プロダクション
+/-10%

これらのモデルは、PDM/Xilinx Power Estimator で使用されているものと同じですが、これらのモデルは、正確なリソース使用量や実際のトレース長など、より正確な入力データを備えているため、高信頼性レポートの消費電力推定値の精度は XPE のそれよりも 5% 向上しています。

注記: 最大プロセスが使用され、熱シミュレーションに基づいたジャンクション温度 (Tj) が正確である場合、モデルの精度は見積もりの動的な部分に適用するだけで十分です。