AMD Versal™ ネットワーク オン チップ (NoC) は、Versal アダプティブ SoC に含まれる広帯域幅のインターフェイスです。Versal アダプティブ SoC 上のすべてのリソースで、広帯域幅およびサービス品質 (QoS) がサポートされます。NoC は、プログラマブル ロジック (PL)、プロセッシング システム (PS)、およびその他のハード ブロックの IP エンドポイント間でデータを共有するために使用される AXI 接続ネットワークです。1 つの物理的 NoC チャネルを、異なるレイテンシまたは帯域幅要件のトラフィック間で共有できます。NoC は、必要な接続および QoS を達成するため NoC コンパイラを使用して設定します。消費電力レポートでは、NoC コンパイラの出力が自動的に使用され、NoC コンフィギュレーションの消費電力が見積もられます。詳細は、 『Versal Adaptive SoC Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG313) を参照してください。次の図に、AMD Vivado™ IP インテグレーターでの NoC 表示を示します。
次の図に、これを実行した後の NoC QoS ウィンドウを示します。
次の図に、[Report Power] コマンドで生成された [Power] ウィンドウの [NoC] ビューを示します。
xcvc1902
、xvm1802
、および xcvp1202
ではデフォルトでイネーブルになっています。そのため、消費電力はデザインで使用されるクロック バッファーに対してのみレポートされます。Versal プレミアム スタックド シリコン インターコネクト テクノロジ (SSIT) デバイスは、現在のリリースでは DFX でないデザインの NoC クロック ゲーティングをサポートしています。このため、すべてのクロック バッファーがどのデザインでも使用されるようになっています。Vivado/Vitis では、インプリメンテーション run の実行中および NoC コンパイラの実行中に .xpe ファイルが生成されます。インポート機能を使ってこれらの .xpe ファイルを、PDM ツールにインポートすると、詳細な what-if 解析を実行できます。詳細は、 『Power Design Manager ユーザー ガイド』 (UG1556) を参照してください。生成された .xpe ファイルは、project_1.gen/sources_1/common/nsln/NOC_Power.xpe にあります。