電源設定 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 消費電力解析および最適化 (UG907)

Document ID
UG907
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

電圧スケーリングは、AMD デバイスにおける効果的な消費電力削減方法の 1 つです。デバイスには、ロジックに特定の電圧を提供するさまざまな電圧レールがあります。各デバイスのデータシートには、これらの電圧レールの推奨動作条件がリストされています。たとえば、AMD Kintex™ 7 デバイスは 0.97V ~ 1.03V の電圧の VCCINT レールで動作します。消費電力バジェットを満たすために電圧スケーリングを利用できます。ハードウェア設定では、これらのレールに詳細な制御が可能な外部電源レギュレータにより電源が供給されます。電源電圧が増加すると消費電力も増加するため、正しい消費電力を見積もるには、正確な電源電圧を指定する必要があります。

重要: [Report Power] ダイアログ ボックスの [Power Supply] タブで正確な電源値を指定します。

AMD Vivado™ IDE で電源電圧を指定するには、[Report Power] ダイアログ ボックスの [Power Supply] タブに値を入力します。

ヒント: 公称電圧から離れても、そのレールの MIN と MAX の電圧仕様が満たされていることを確認してください。これは、過渡現象に必要な電力を供給するための電力配分と PDN に使用可能な正または負のマージンには影響しません。AC リップルおよび DC トレランスはデータシートに記載されている仕様の範囲内にある必要があります。
図 1. [Report Power] ダイアログ ボックスでの電源値の設定
同等 Tcl コマンド:
set_operating_conditions -voltage {vccint 0.98 vccaux 1.8}