インシステム デバッグ フローのプローブ段階には、次の 2 つの段階があります。
- プローブする信号またはネットを特定。
- デザインにデバッグ コアを追加する方法を決定。
多くの場合、プローブする信号およびそのプローブ方法は、ほかの信号のプローブに影響します。まず、デザイン ソース コードにデバッグ IP コンポーネント インスタンスを手動で追加するか (HDL インスタンシエーション プローブ フロー)、合成済みネットリストに Vivado ツールで自動的にデバッグ コアが追加されるようにするか (ネットリスト挿入プローブ フロー) を決定すると有益です。次の表に、異なるデバッグ方法の利点と欠点を示します。
デバッグ目標 | 推奨デバッグ プログラム フロー |
---|---|
HDL ソース コードでデバッグ信号を特定し、フローの後の方でデバッグをイネーブル/ディスエーブルにできるようにする。 |
mark_debug プロパティを使用して、HDL でデバッグ用の信号にタグを付ける。 Set Up Debug ウィザードを使用して、ネットリスト挿入プローブ フローを実行する。 |
HDL ソース コードを変更せずに、合成済みデザイン ネットリストでデバッグ ネットを特定する。 |
合成済みデザイン ネットリストでネットを右クリックして [Mark Debug] をクリックし、デバッグするネットを選択する。 Set Up Debug ウィザードを使用して、ネットリスト挿入プローブ フローを実行する。 |
Tcl コマンドを使用してデバッグ プローブ フローを自動化する。 |
ネットリスト挿入プローブ フロー用の Tcl コマンドを使用し、デバッグ コアを作成してデバッグ ネットに接続する。 |
HDL ソースで ILA デバッグ コア インスタンスに信号を明示的に接続する。 |
デバッグする HDL 信号を特定する。 HDL インスタンシエーション プローブ フローを使用し、ILA (Integrated Logic Analyzer) コアを生成してインスタンシエートし、デザインのデバッグ信号に接続する。 |