ILA キャプチャ データ バッファーは複数のキャプチャ ウィンドウに分割できます。各ウィンドウの深さは 1 から (((バッファー サイズ)/(ウィンドウの数)) - 1) までの数値の 2 のべき乗になります。たとえば、ILA データ バッファーのサンプル深さが 1024 で、4 つのキャプチャ ウィンドウに分割する場合、各ウィンドウのサンプル深さは 256 までになります。各キャプチャ ウィンドウには、キャプチャ ウィンドウにデータが格納されるトリガー イベントに対応する独自のトリガー マークがあります。
次の表に、[Number of Capture Windows] を 1 より大きい値に、[Trigger Position] を 0 に設定した場合の Vivado ランタイム ソフトウェアとハードウェアの関係を示します。
ソフトウェア | ハードウェア |
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ユーザーが ILA コアでトリガーを実行 |
ウィンドウ 0: ILA がトリガー待機状態 ウィンドウ 0: ILA がトリガー ウィンドウ 0: ILA がキャプチャ ウィンドウ 0 を充填 ウィンドウ 1: ILA が再度トリガー待機状態 ウィンドウ 1: ILA がトリガー ウィンドウ 1: ILA がキャプチャ ウィンドウ 1 を充填 …... ウィンドウ n-1: ILA が再度トリガー待機状態 ウィンドウ n-1: ILA がトリガー ウィンドウ n-1: ILA がキャプチャ ウィンドウ 0 を充填 ILA キャプチャ バッファー全体がいっぱいになる |
データがアップロードされ表示される | ILA コアは、前のウィンドウの最後にキャプチャされたサンプル直後のクロック サイクルでトリガー準備が完了するように、再度トリガー待機状態になる。 |
次の表に、Number of Capture Windows を 1 より大きい値に、Trigger Position を 0 より大きい値に設定した場合の Vivado ランタイム ソフトウェアとハードウェアの関係を示します。
ソフトウェア | ハードウェア |
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ユーザーが ILA コアでトリガーを実行 |
ウィンドウ 0: ILA がトリガー待機状態 ウィンドウ 0: ILA がキャプチャ バッファーをトリガー位置まで充填 ウィンドウ 0: ILA がトリガー ウィンドウ 0: ILA がキャプチャ ウィンドウ 0 の残りを充填 ウィンドウ 1: ILA が再度トリガー待機状態 ウィンドウ 1: ILA がキャプチャ バッファーをトリガー位置まで充填 ウィンドウ 1: ILA がトリガー ウィンドウ 1: ILA がキャプチャ バッファーを充填 ウィンドウ 1: ILA がウィンドウ 1 を充填 ...… ウィンドウ n-1: ILA が再度トリガー待機状態 ウィンドウ n-1: ILA がキャプチャ バッファーをトリガー位置まで充填 ウィンドウ n-1: ILA がトリガー ウィンドウ n-1: ILA がキャプチャ バッファーを充填 ウィンドウ n-1: ILA がウィンドウ n を充填 ILA キャプチャ バッファー全体がいっぱいになる |
データがアップロードされ表示される | ILA がキャプチャ データをトリガー位置まで充填する必要があるので、2 つのウィンドウ間でトリガーがミスとなる可能性あり。 |