各デバッグ コアには、コアの動作をカスタマイズするパラメーターがあります。debug_core_hub デバッグ コアのプロパティを変更する方法については、「デバッグ コア ハブの BSCAN ユーザー スキャン チェーンの変更」を参照してください。
ILA デバッグ コアのプロパティも変更できます。たとえば、ILA デバッグ コアでキャプチャされるサンプルの数を変更するには、次の手順に従います。
- Debug ウィンドウで ILA コア (u_ila_0 など) を選択します。
- Cell Properties ウィンドウで Debug Core Options ビューをクリックします。
- [C_DATA_DEPTH] のドロップダウン リストから、キャプチャするサンプル数を選択します。
次の表に、ILA コアのプロパティの説明を示します。
デバッグ コアのプロパティ | 説明 | 設定可能な値 |
---|---|---|
C_DATA_DEPTH | ILA コアで格納可能なデータ サンプルの最大数。この値を大きくすると、ILA コアのブロック RAM 数が増えるので、デザイン パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。 |
1024 (デフォルト) 2048 4096 8192 16384 32768 65536 131072 |
C_TRIGIN_EN | ILA コアの TRIG_IN および TRIG_IN_ACK ポートをイネーブルにします。 注記: これらのポートは、アドバンス ネットリスト変更コマンドを使用して、デザインのネットに接続する必要があります。ILA トリガー入力または出力信号を使用する場合は、HDL インスタンシエーション方法を使用して ILA をデザインに追加することを考慮してください。
|
false (デフォルト) true |
C_TRIGOUT_EN | ILA コアの TRIG_OUT および TRIG_OUT_ACK ポートをイネーブルにします。 注記: これらのポートは、アドバンス ネットリスト変更コマンドを使用して、デザインのネットに接続する必要があります。ILA トリガー入力または出力信号を使用する場合は、HDL インスタンシエーション方法を使用して ILA をデザインに追加することを考慮してください。
|
false (デフォルト) true |
C_ADV_TRIGGER | ILA コアの ADVANCED トリガー モードをイネーブルにします。この機能の詳細は、「ハードウェアでのロジック デザインのデバッグ」を参照してください。 |
false (デフォルト) true |
C_MEMORY_TYPE (Versal のみ) | AXIS-ILA のトレース メモリに使用するメモリ プリミティブ (BlockRAM または UltraRAM) を選択します。UltraRAM をターゲットにすることは、Block RAM の使用率が高いデザインに有効です。 |
0 (BRAM) 1 (URAM) |
C_INPUT_PIPE_STAGES | ILA コアの PROBE 入力のパイプ段に追加レベル (例: フリップフロップ レジスタ) を使用できるようにします。この機能を使用すると、Vivado ツールで ILA コアをデザインのクリティカル セクションから離して配置できるようになるので、デザインのタイミング パフォーマンスを改善できることがあります。 |
0 (デフォルト) 1 2 3 4 5 6 |
C_EN_STRG_QUAL | ILA コアの BASIC キャプチャ モードをイネーブルにします。この機能の詳細は、「ハードウェアでのロジック デザインのデバッグ」を参照してください。 |
false (デフォルト) true |
C_ALL_PROBE_SAME_MU | ILA コアの PROBE 入力をすべてイネーブルにして、同じ数のコンパレータ (比較ユニット) が含まれるようにします。このプロパティは常に true に設定しておく必要があります。 |
true (デフォルト) false (推奨しません) |
C_ALL_PROBE_SAME_MU_CNT |
ILA コアの PROBE 入力ごとのコンパレータ (比較ユニット) の数。必要なコンパレータの数は、C_ADV_TRIGGER および C_EN_STRG_QUAL プロパティの設定によって異なります。 C_ADV_TRIGGER が false で C_EN_STRG_QUAL が false の場合は 1 ~ 16 に設定。 C_ADV_TRIGGER が false で C_EN_STRG_QUAL が true の場合は 2 ~ 16 に設定。 C_ADV_TRIGGER が true で C_EN_STRG_QUAL が false の場合は 1 ~ 16 に設定。 C_ADV_TRIGGER が true で C_EN_STRG_QUAL が true の場合は 2 ~ 16 に設定。 重要: 上記の規則に従わない場合、ILA コアを生成したときにインプリメンテーション中にエラー メッセージが表示されることがあります。 |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 |