AMD Vivado™
IDE では、FPGA/MPSoC にダウンロードされるコンフィギュレーション データ (.bit ファイル) を検証およびリードバックできます。write_bitstream を使用して .bit ファイルを生成する際、-mask_file
オプションを使用して対応するマスク ファイル (.msk) を作成します。ビットストリーム生成オプションの詳細は、Vivado IDE の [Tcl Console] ウィンドウで write_bitstream
-help
を実行します。
検証を実行するには、verify_hw_devices
コマンドで FPGA/MPSoC からデータをリードバックし、.msk を使用して、スキップするリードバック データ ビットと、.bit ファイルの対応するビットと比較するビットを指定します。
次に、ビットストリーム検証の Tcl コマンド シーケンス例を示します。.bit および .msk ファイルは、write_bitstream
で既に生成されています。
create_hw_bitstream -hw_device [current_hw_device] \
-mask kcu105_cnt_ila_uncmpr.msk kcu105_cnt_ila_uncmpr.bit
verify_hw_devices [current_hw_device]
Vivado ハードウェア マネージャーを使用してコンフィギュレーション データを検証できます。次の図に示すように、デバイスを右クリックして Verify Device をクリックします。
このコマンドをクリックすると、[Verify Device] ダイアログ ボックスが開きます。
BIT ファイルと対応するマスク ファイル (.msk) を指定し、Verify をクリックして検証を実行します。
readback_hw_device
コマンドを少なくとも次のいずれかのオプションを使用して実行し、FPGA/MPSoC コンフィギュレーション データをリードバックします。
- リードバック データを ASCII フォーマットで保存するには、次のオプションを使用します。
-readback_file <filename.rbd>
- リードバック データをバイナリ フォーマットで保存するには、次のオプションを使用します。
-bin_file <filename.bin>
例: FPGA/MPSoC コンフィギュレーション データを ASCII とバイナリ形式の両方でリードバックします。
readback_hw_device [current_hw_device] \
-readback_file kcu105_cnt_ila_uncmpr_rb.rbd \
-bin_file kcu105_cnt_ila_uncmpr_rb.bin
- ビットストリームおよびリードバック操作は [Tcl Console] ウィンドウから実行します。
- 検証およびリードバック操作は、暗号化されたビットストリームを使用してプログラムされた FPGA または MPSoC には使用できません。暗号化されたビットストリームには、リードバックをディスエーブルするコマンドが含まれます。リードバックは、デバイスの PROG ピンにパルスを送るか、またはデバイス/ボードがパワーダウンされてから再びパワーアップされると、再びイネーブルになります。
-
readback_hw_device
を使用したデータ リードバックには、コンフィギュレーション データのみが含まれ、コンフィギュレーション コマンドは含まれません。
リードバックおよびマスク ファイルの詳細は、 『UltraScale アーキテクチャ コンフィギュレーション ユーザー ガイド』 (UG570) または 『7 シリーズ FPGA コンフィギュレーション ユーザー ガイド』 (UG470) の「リードバック データの検証」セクションを参照してください。