すべてのコンフィギュレーションを定義したら、コンフィギュレーションに関連付けられているコンフィギュレーション run を管理します。コンフィギュレーションそのものと同様、コンフィギュレーション run のセットも Vivado で自動的に作成できます。リストの最初のコンフィギュレーションは親コンフィギュレーションとして定義され、その他のコンフィギュレーションはすべてその親に対する子として設定されます。
Vivado では、UltraScale+ および Versal アーキテクチャに対してプロジェクト モード内に抽象化シェル サポートが導入されました。この機能の詳細は、この章の後半の 抽象化シェル プロジェクト フロー を参照してください。
この構造は、最初のコンフィギュレーションが最もクリティカルで困難なものであると想定しています。この親子関係は、[Parent] 列の値を設定することにより変更できます。合成 run の親 (この例では synth_1) は、コンフィギュレーション (特にスタティック部分) が合成済みネットリストからインプリメントされることを示しており、インプリメンテーション run の親 (この例では impl_1) は、親のロックされたスタティック インプリメンテーション結果が開始点として再利用されることを示しています。
DFX デザインでさまざまな配置配線オプション、タイミング クロージャ テクニックを試しながら、複数の独立した親 run を試すことができます。複数の親 run を並行して実行し、親 run が完了したら子 run を実行できます。配線済みの親 run のスタティックのみのチェックポイントなど、中間チェックポイントの作成や保存に関するすべての DFX 設定が Vivado ツールのプロジェクト管理機能で処理されます。最終的には、すべてのコンフィギュレーションのベースとなるスタティック インプリメンテーション結果を確立するため、親 run を 1 つ選択する必要があります。
pr_verify
の実行中にエラーが出る可能性があります。ボタンをクリックして、新しいコンフィギュレーション run を追加します。コンフィギュレーション run をすべて作成したら、Next をクリックします。最終ページに新しいエレメントの数が表示されます。Finish をクリックすると、プロジェクトへの変更がすべて実行されます。
Design Runs ウィンドウに、各 RM のアウト オブ コンテキスト合成 run が作成され、Configuration Runs がすべて生成されます。親子関係は、インデントのレベルにより示されます。
[Dynamic Function eXchange] ウィザードは、IP インテグレーター フローのコンフィギュレーションまたはコンフィギュレーション run を変更するためのツールです。新しいコンフィギュレーションまた run の作成、run 間の関係の変更、または上記の削除などを実行できます。このウィザード内の設定は、Finish ボタンをクリックするまでは保存も実行もされないので、必要に応じてページを前後に移動して設定を変更できます。