UltraScale および UltraScale+ デバイスには、RESET_AFTER_RECONFIG
オプションはありません。パーシャル リコンフィギュレーションの最後に常に GSR が発行され、7 シリーズ デバイスのようにこの機能を有効にするための Pblock のサイズ/形状に関する要件はありません。ただし、Pblock が最小 PU サイズの規則に違反しないようにするため、SNAPPING_MODE
プロパティも常にオンになっており、Pblock が PR に有効なものになるよう自動的に調整されます。
次の図に、SNAPPING_MODE
により Pblock が PU に合わせてどのように調整されるかを示します。元の矩形は大きいですが、選択されたタイルのみが RP Pblock に含まれます。上のブロック RAM および DSP サイトは、Pblock に完全に含まれていないので、含まれません。関連の CLB サイトも、PU の規則に基づき、含まれません。左辺と右辺のどちらの Pblock にも含まれない CLB サイトがありますが、これは隣接する CLB が元の矩形に含まれないからです。
SNAPPING_MODE
により上記の Pblock が RP に有効なものになりますが、これらのサイトすべてを含めるつもりである場合もあります。元の Pblock 矩形を少し調整することにより、SNAPPING_MODE
でダイナミック領域に含める予定のサイトが除外されないようにできます。Pblock が左、右、上方向に 1 CLB 分ずつ拡張されています。RP Pblock に含まれるタイルが、外側の矩形と一致するようになりました。
影付きの部分はリコンフィギャラブル パーティション (RP) に含まれるものを示していますが、PR に含まれるサイトは、RP の Pblock に対して AMD Vivado™ Design Suite ツールで自動的に作成されるハイライト スクリプトを使用して表示するのがベストです。Pblock をデバッグ/検証するには、次の手順に従います。
- RP を作成し、調整します。Pblock には、
HD.RECONFIGURABLE
プロパティを設定する必要があります。 - source コマンドを使用して Vivado ツールで生成されたハイライト スクリプトを実行します。
source ./hd_visual/<pblock_name>_AllTiles.tcl
注記:hd_visual
ディレクトリのスクリプトは、Pblock 制約が処理されるときに更新されます。つまり、Pblock を含むデザインを開いたり、開いているデザインで Pblock を作成または修正するときなどに、更新されます。