プライマリ制約セット (デフォルトでは constrs_1) 内のすべての制約は、親 run の合成およびインプリメンテーションで適用されます。インプリメントされた親 run のスタティック部分に対するすべての制約は、ロックされたスタティック チェックポイントに含まれるので、後続の子 run にこれらのスタティック制約を再適用する必要はありません。DFX ウィザードでは、子 run に対して指定されている制約セット (デフォルトまたはその他の制約セット) が表示されますが、各 run で明示的に要求されない限り、これらの子 run に制約は適用されません。リコンフィギャラブル モジュールに特定の制約は、デフォルト セットまたは新規セットの制約であるかどうかにかかわらず、すべての子 run に適用される必要があります。
RM に固有の制約が必要な場合は、スコープがそのモジュールに指定された別の XDC ソースで適用し、子 run 用の新しい制約セットで適用する必要があります。RM レベルの制約を追加して関連付ける手順は、次のとおりです。
- 新しい制約セットを作成します。これには、制約を追加または編集する際に Specify Constraint Set で Create Constraint Set を選択します。このセットに一意の名前を付け、ターゲット コンフィギュレーションの RM に固有の制約を含む XDC ファイルを追加します。
[Sources] ウィンドウに新しい制約セットおよび XDC ファイルが表示されます。プライマリ制約セットをアクティブ セットのままにします。下の例では、最上位 IO、グローバル クロック定義、リコンフィギャラブル Pblock のようなスタティック情報に対する制約ファイルのみがプライマリ アクティブ制約セットにリストされています。
- DFX ウィザードを実行し、Edit
Configuration Runs ページまで進みます。子コンフィギュレーション run を追加または変更し、この run に適切な制約セットを選択します。[Finish] をクリックすると、デザイン run が追加または変更されます。
子コンフィギュレーション デザイン run では、新しい制約セットが [Design Runs] ウィンドウに表示されます。
- 子デザイン run を右クリックし、Implementation Run Properties をクリックします。下のウィンドウで、APPLY_CONSTRSET プロパティに対するチェック ボックスがオンになっていることを確認します。これで、この新しい制約セットがこのインプリメンテーション run の実行中に適用されるようになります。
- 新しい制約セットを展開し (必要な場合)、追加された XDC ファイルをすべて表示します。各ファイルを選択してソース プロパティを表示します。PROCESSING_ORDER を LATE に設定すると、その他すべてを考慮した後でこれらの制約が適用されるようにできます。SCOPED_TO_CELLS プロパティがリコンフィギャラブル パーティションへの階層パスに設定されている場合、RM ソースの移植性を向上させるために XDC 内のインスタンス参照のスコープをそのレベルに指定できます (最上位から絶対階層パスを指定する必要がなくなる)。またこれにより、固有の物理位置情報を必要としない制約に対して複数の RP を含むデザインの場合に RM ごとに 1 つの XDC をより簡単に提供できるようになります。