レポート - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Dynamic Function eXchange (UG909)

Document ID
UG909
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

インプリメンテーション フローの各段階では、パーシャル リコンフィギュレーション特定のデザイン ルール チェック (DRC) が実行されます。インプリメンテーションで表示されるメッセージに注意し、クリティカル警告が発生していないかを確認します。これらのメッセージは、モジュール インターフェイス、フロアプランなど、DFX デザインの重要な部分を最適化するのに役立ちます。

生成されるほとんどのレポートには、DFX 特定のセクションはありませんが、有益な情報が含まれています。たとえば、-pblocks コマンドで report_utilization オプションを使用すると、リソース使用率を取得できます。このコマンドを実行すると、指定した RM 内で使用可能なリソース数と使用されているリソース数が示されます。次に、 『Vivado Design Suite チュートリアル: Dynamic Function eXchange』 (UG947) からのデザインを使用した例を示します。

report_utilization -pblocks [get_pblocks pblock_count]

report_clock_utilization では、パーシャル リコンフィギュレーション インプリメンテーション用に予約されているクロックが示されます。

Dynamic Function eXchange フローは、Vivado で使用可能な IEEE-1735 v2 暗号化機能と併せて使用できます。スタティック デザイン チェックポイントは、暗号化して、デザインの詳細を公開せずにほかのユーザーと共有できます。LUT の内容および回路図の詳細などの細かい部分は非表示にし、ネットリストのエクスポートおよびデザインの変更はできないように設定できます。この場合でも、ダイナミック領域の開発者は、自身のリコンフィギャラブル ロジックを挿入して、このロック済みスタティック コンテキスト内にインプリメントできます。これらの開発者は、権限があれば、自身のダイナミック ファンクションのこの暗号化されたコンテキスト内からパーシャル ビットストリームを生成できます。

この機能を使用するにはライセンスが必要で、スタティック領域ないのライセンス付き IP は、これまでと同様、有効なライセンスがないと、暗号化されていたとしても、チェックポイントを開くことができません。

暗号化されたデザイン チェックポイントの作成および使用可能なオプションの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: カスタム IP の作成とパッケージ』 (UG1118) の「Vivado での IP の暗号化」の章を参照してください。