制約を分割すると、制約がいつ、どのように適用されるかが理解しやすくなります。
- スタティック タイミング制約
- スタティック合成で適用され、スタティック合成 DCP に渡されるよう合成およびインプリメンテーションで使用されるようマークされます。これらの制約が適切に適用され、合成後の DCP に含まれていれば、インプリメンテーション時に再適用する必要はありません。
- スタティック物理制約
- 初期コンフィギュレーションのインプリメンテーションで適用されます。これらの制約は、スタティック タイミング制約と共に配線後のスタティック DCP に含まれるので、その後のコンフィギュレーションで適用し直す必要はありません。
- 境界タイミング制約
- 初期コンフィギュレーションのインプリメンテーションで適用されます。制約で RM 内部のオブジェクトが参照されていない場合、これらの制約をその後のコンフィギュレーションで適用し直す必要はありません。
- 汎用 RM 制約
- スタティック合成で適用され、合成およびインプリメンテーションで使用されるようマークされます。これらの制約は RM DCP に含まれ、DCP がフル デザインにリンクされている場合に適用されます。 重要: OOC 合成のみに使用される OOC 特定のタイミング制約 (モジュール ポートの
create_clockなど) がある場合は、out_of_contextで使用するようマークし、これらの制約がデザイン全体に適用されないようにします。このようにしないと、最上位制約が適用されてこれらの下位 OOC 制約と競合した場合に、意図しない制約の相互作用が発生することがあります。 - RP 特定の RM 制約
- 特定の RP ロケーションの特定の RM が含まれるコンフィギュレーションのインプリメンテーションに適用されます。IOB を含む RM 内のすべての物理制約は、RM をブラック ボックスにしたときに削除されるので、適用し直す必要があります。
配線後の RM DCP が再利用される場合は、物理情報 (ブロック RAM、IOB など) はすべて RM DCP に含まれるので、適用し直す必要はありません。ただし、write_checkpoint -cell を使用して作成された RM DCP には RM 特定のタイミング制約は含まれないので、汎用 RM 制約と RM オブジェクトを参照する境界タイミング制約を適用する必要があります。