抽象化シェル デザイン フローは、標準的なプロジェクト ベースの Dynamic Function eXchange デザイン フローとほぼ同じです。パーティション定義を使用してリコンフィギャラブル パーティションを宣言する RTL ベースのプロジェクトと、ブロック デザイン コンテナーを使用する IP インテグレーター ソリューションの両方に対してサポートが提供されています。RP の宣言は、これら 2 つの環境において異なる方法で実行されますが、合成および配置配線の管理は同じであるため、抽象化シェルに対するサポートも同じです。
標準 DFX フローと抽象化シェル フロー間で異なるのは、スタティック デザイン チェックポイントは初期 (親) インプリメンテーションを書き込む段階と、スタティック デザインを開いて各 RP の 2 番目の RM (およびそれ以降) のインプリメンテーションを開始する段階のみです。変更は、DFX ウィザードおよび子インスタンスに対する後続デザイン run 内で確認できます。
抽象化シェルには、標準的なフル スタティック チェックポイントと比較して、2 つの基本的な利点があります。
- 新しいリコンフィギャラブル モジュールのコンパイル時間は、Vivado インプリメンテーション ツールがデザインのスタティック部分に含まれる情報の多くをロードしたり考慮したりする必要がないため、子 run で短縮されます。
- ライセンス付きの IP を含むスタティック デザイン情報は、抽象化シェルのビューからは隠されているので、デザインのセキュリティが強化され、IP ライセンス要件は削減されます。
抽象化シェルのプロジェクト モードの場合、1 つ目の利点はありますが、2 つ目の利点の方はありません。デザイン全体は常に DFX プロジェクトに含まれるため、デザインのスタティック部分に関する詳細を隠すメカニズムはありません。