Dynamic Function eXchange (DFX) を使用すると、アクティブなデザイン内でモジュールをリコンフィギュレーションできます。このフローでは、複数のコンフィギュレーションのインプリメンテーションが必要で、各コンフィギュレーションのフル ビットストリームと各リコンフィギャラブル モジュール (RM) のパーシャル ビットストリームが生成されます。必要なコンフィギュレーションの数はインプリメントする必要のあるモジュールの数によって異なりますが、すべてのコンフィギュレーションで同じ最上位 (スタティック) の配置配線結果が使用されます。これらのスタティックの結果は初期コンフィギュレーションからエクスポートされ、その後のすべてのコンフィギュレーションにチェックポイントを使用してインポートされます。
DFX は、多くの要素を含む包括的なソリューションです。この要素には、ダイナミックにリコンフィギュレーション可能なAMD シリコン、デザインを RTL からビットストリームにコンパイルする AMD Vivado™ ソフトウェア フロー、IP などの補足機能などが含まれます。このリリースでは、DFX とパーシャル リコンフィギュレーション (PR) という用語を混ぜて使用しますが、DFX は全体的なソリューションを、PR はそのソリューションのコンポーネント テクノロジを示します。
アプリケーション ノート、ホワイトペーパー、ビデオなどの補足資料では、DFX という用語は使用されていませんが、2020 年以降の新規資料では DFX という用語を使用しています。
このガイドの内容は、次のとおりです。
- AMD Vivado™ Design Suite でインプリメントされる Dynamic Function eXchange の説明。
- FPGA 設計ソフトウェア、特に Vivado Design Suite の使用に慣れていることを想定。
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Vivado Design Suite 2022.2 用にアップデート。このリリースでは、次の製品の Dynamic Function eXchange がサポートされます。サポートされているデバイスの一覧は、サポートされるデバイス を参照してください。
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7 シリーズ デバイス
- ほぼすべての AMD Virtex™ 7、AMD Kintex™ 7、AMD Artix™ 7、および AMD Zynq™ 7000 SoC デバイス。注記: Spartan-7 デバイスと、Artix 7 A12T および 7A25T はサポートされません。
- ほぼすべての AMD Virtex™ 7、AMD Kintex™ 7、AMD Artix™ 7、および AMD Zynq™ 7000 SoC デバイス。
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AMD UltraScale™
デバイス
- すべてのプロダクション デバイスで配置配線およびビットストリーム生成が可能です。注記: VU440 の場合、ほかのデバイスに比べるとメモリの使用量が多くなり、64 MB を超えることがあります。
- ES2 デバイスではビットストリーム生成はデフォルトでディスエーブルですが、配置配線は可能です。
- すべてのプロダクション デバイスで配置配線およびビットストリーム生成が可能です。
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AMD UltraScale+™
デバイス
- Artix UltraScale+ から Virtex UltraScale+ まで、すべてのプロダクション デバイスで配置配線およびビットストリーム生成が可能です。Zynq UltraScale+ MPSoC および RFSoC デバイスもサポートされています。
- UltraScale+ デバイスの多くのエンジニアリング シリコン (ES1、ES2) で配置配線が可能です。これらのデバイスでは、ビットストリームは生成できません。
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AMD Versal™
デバイス
- Versal デバイスの DFX サポートは、複数のプライム、AI コア、プレミアム、および AI エッジ デバイスでプロダクションです。完全なリストについては、付録のデバイス サポートの表を参照してください。
- 一部の Versal デバイスが ES1 シリコンで提供されています。これらのデバイスは限定アーリー アクセスで、ライセンス ゲーティングされるインプリメンテーションおよびパラメーター ゲーティングされるデバイス イメージ生成が実行されます。これらのデバイスへのアクセスが必要な場合は、AMD サポートまでお問い合わせください。
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7 シリーズ デバイス