Dynamic Function eXchange (DFX) フローは、トップダウンのユース ケースに理想的な階層デザイン ツールです。デザインのスタティック部分をインプリメントし、タイミングを満たし、その結果を再利用できる機能は、ほかの階層デザイン (HD) フローのニーズを満たします。
プラットフォーム再利用では、最上位 (プラットフォーム) と下位パーティションを分離できるツールの機能を利用します。プラットフォーム再利用は、次を例とするさまざまな状況で使用できます。
- デザイン サイクルおよびタイミング クロージャの削減。最上位でタイミング クロージャを達成することにより、インターフェイス ロジック (メモリ コントローラー、ネットワーク IP、高速インターコネクトなど) が変更されたときに、パーティション ロジックを開発しているプラットフォームの配置配線結果を固定して再利用できます。
- プラットフォームをエンドユーザーに配布。この場合、プラットフォームを 1 人のユーザーが開発し、完全に配置配線し、DCP (パーティションのブラック ボックスを含む) を固定して、別のユーザーがカスタマー パーティション ロジックを開発するために使用できるよう配布できます。
これらのフローでは、Dynamic Function eXchange フローを使用して、初期デザインをインプリメントし、パーティションをブラック ボックスに指定して、スタティック/プラットフォーム ロジックを固定します。グレー ボックス サポートなどの DFX のすべての機能を使用でき、DFX フローのすべての要件に従う必要があります。ツールの視点から見ると、フロー間に違いはなく、すべての DFX DRC が適用されます。
このフローではパーシャル BIT ファイルは不要なので、AMDでは、write_bitstream コマンドの -no_partial_bitfile オプションを使用してパーシャル ビットストリームを生成しないようにすることをお勧めします。