xelab の実行 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: ロジック シミュレーション (UG937)

Document ID
UG937
Release Date
2023-11-01
Version
2023.2 日本語
この手順では、手順 1 で完了させたプロジェクト ファイルに xelab コマンドを実行し、シミュレーション スナップショットを作成するため、すべてのデザイン ソースをエラボレート、コンパイル、リンクします。xelab コマンドを実行するには、コマンド ウィンドウを開きます。
  1. Windows の場合は、コマンド プロンプトを開きます。Linux の場合は、この手順を飛ばして次に進みます。
  2. AMD がインストールされているディレクトリに移動し、settings64.bat を実行して、必要に応じて AMD ツールを設定します。
    cd install_path\Vivado\2023.x\
    settings64.bat
    注記: settings64.bat ファイルは、Vivado ML エディションを実行するためのパスをコンピューターで設定するためのものです。
    ヒント: バッチ ファイルまたはスクリプトで xelabxscxsimxvhdl、または xvlog コマンドを実行する場合、XILINX_VIVADO 環境変数で Vivado ML エディションのインストール ディレクトリを指定する必要がある場合もあります。XILINX_VIVADO 変数を設定するには、次のいずれかをスクリプトまたはバッチ ファイルに追加します。

    Windows の場合

    set XILINX_VIVADO=<Vivado_install_area>/Vivado/2023.x

    Linux の場合

    setenv XILINX_VIVADO <Vivado_install_area>/Vivado/2023.x 

    または

    export XILINX_VIVADO=<Vivado_install_area>/Vivado/2023.x
  3. <Extract_Dir>/scripts フォルダーに移動します。

    提供の xelab バッチ ファイル (xelab_batch.bat) は完成していないので、前に説明したように、正しいシミュレーション スナップショットを作成するよう、xelab 構文を使用してこのファイルを変更する必要があります。

  4. 次のオプションを追加するため、xelab_batch.bat ファイルを変更します。
    • プロジェクト ファイルを指定します: -prj simulate_xsim.prj
    • 出力されるシミュレーション スナップショットの名前を指定します: -s run_sineGen
    • ライブラリおよび最上位デザイン ユニットを指定します: xil_defaultlib.testbench

    xelab コマンドに使用可能なオプションの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション』 (UG900) を参照してください。

  5. バッチ ファイルを保存し、閉じます。
  6. コマンド ウィンドウで xelab_batch.bat ファイルを実行してコンパイルし、シミュレーション スナップショットを作成します。
    xelab_batch.bat
  7. xelab の出力が、コマンド プロンプト ウィンドウに出力された内容と同じであることを確認します。
    注記: xelab コマンドにより、このコマンドが実行されるディレクトリに xelab.log ファイルも生成されます。このログ ファイルには、xelab コマンドを実行したときに表示されたすべてのメッセージおよび結果が記録されているので、後で確認ができます。
    ヒント: xvlog および xvhdl コマンドにより HDL デザイン ソースが解析されたら、xelab コマンドを使用して、指定のシミュレーション ライブラリを読み出すこともできます。xelab コマンドはここで説明されているのと同じように使用できますが、シミュレーション プロジェクト ファイルがないので、-prj オプションは不要です。