このチュートリアル デザインの焦点は、正弦波を異なる周波数でいくつか生成することです。回路の機能を確認するには、デザインの信号をいくつか監視します。特定時間シミュレーションを実行する前に、波形ウィンドウに信号を追加し、それらの信号がシミュレーション中に異なるステートに遷移していく様子を監視します。
デフォルトで、AMD Vivado™ シミュレータによりシミュレーション オブジェクトがテストベンチから波形ウィンドウに追加されます。このチュートリアルの場合は、次のテストベンチ信号が自動的に読み込まれます。
- 差動クロック信号 (
sys_clk_p
およびsys_clk_n
)。これは、テストベンチによって生成される 200 MHz のクロックで、完成したデザインの入力クロックになります。 - リセット信号 (
reset
)。回路をリセットします。 - GPIO ボタン (
gpio_buttons[1:0]
)。異なる周波数の正弦波を選択するための制御信号です。 - GPIO スイッチ (
gpio_switch
)。 デバウンス ロジックをイネーブルまたはディスエーブルにする制御スイッチです。 - LED (
leds_n[3:0]
)。シミュレーションの結果を表示させるためのバスです。
このリストに新たに信号をいくつか追加し、それらを監視することもできます。
必要であれば、[Scopes] ウィンドウで 記号をクリックしてテストベンチを展開します(デフォルトで展開されている場合もあります)。
HDL スコープ (または単にスコープ) は、Verilog のモジュール、関数、タスク、プロセス、ブロックなど、HDL コードの宣言部分で定義されます。VHDL スコープには、エンティティ/アーキテクチャ定義、ブロック、関数、プロシージャ、およびプロセスが含まれます。
- [Scopes] ウィンドウで dut オブジェクトを選択します。
シミュレーションの現在のスコープがテストベンチ全体から選択されたオブジェクトに変化します。次の図のように、[Objects] ウィンドウが選択されたスコープのすべての信号および定数でアップデートされます。
- [Objects] ウィンドウで
sine[19:0]
およびsineSel[1:0]
信号を選択し、次のいずれかの方法で波形ウィンドウに追加します。- 選択した信号を波形ウィンドウにドラッグ アンド ドロップする。
- 信号を右クリックして Add to Wave Window をクリックする。
注記: Ctrl キーを押しながら、複数の信号を選択することも可能です。