my_ip_glblclk
から my_ip_axi_aclk
へのクロック ペアには、CDC パス上の組み合わせロジックに起因する CDC-10 違反が 1 つあります。この手順では、CDC-10 違反を除外する方法を説明します。- この違反の回路図を表示させるには、CDC レポートの CDC-10 の行を選択して、[Schematic] ツールバー ボタン をクリックします。注記: または、F4 キーを押して回路図を生成することもできます。ただし、ツールバー ボタンを使用したほうが、ダウンストリームのシンクロナイザーが全段含まれた、さらに詳細な回路図を確認できます。
- 違反を除外するには、CDC レポートで CDC-10 の行を選択し、Create Waiver をクリックします。
- [Create Waiver] ダイアログ ボックスで [Description] に説明を入力して、OK をクリックします。
重要: 除外が追加された日付、除外を追加したユーザー、違反の除外理由が確認できます。日付はシステムにより自動的に追加されます。[Tags] フィールドはオプションで、記録用に説明文やキーワードのリストを入力します。
- 除外が作成されたら、CDC レポートを確認します。
除外が作成されたことを示すため、CDC-10 の行がグレー表示され、ディスエーブルになります。
注記: 除外が作成された [Report CDC] の結果ウィンドウでのみ、行がディスエーブルになります。
- CDC-10 除外のインパクトを確認するには、注記: 除外が作成または削除されたときは、[Report CDC]、[Report DRC]、[Report Methodology] を再実行して、アップデートされた結果を確認する必要があります。
をクリックし、[Report CDC] を再実行します。
- アップデートされた情報を確認するには、CDC レポートを開きます。
[Summary (by clock pair)] と [Summary (by type)] の違いは次の図で赤くハイライトされています。
除外された終点がリストされたサマリも確認できます。
my_ip_glblclk
からmy_ip_axi_aclk
への CDC の詳細セクションでは、クリティカルな CDC-10 が情報 CDC-3 に置き換えられています。
- この新しい CDC-3 の行を選択して、[Schematic] ツールバー ボタン をクリックします。F4 を使用して回路図を開いた場合は、出力レジスタの Q ピンをダブルクリックし、次の図のように回路図を展開してください。
CDC パスには、選択したデスティネーション レジスタの出力に 5 段のシンクロナイザーがあります。これが、このトポロジでは CDC-10 が CDC-3 に置き換えられた理由です (次の図を参照)。
重要: デフォルトでは、[Report CDC] にレポートされる違反は終点およびクロック ペアごとに 1 つだけです。複数の違反が同じ終点に起きている場合は、優先順位が最も高い違反のみがレポートされます。CDC-10 の優先順位は CDC-3 よりも高いので、CDC-10 と CDC-3 の両方の違反が同じ終点に起きている場合は、CDC-10 のみがレポートされます。CDC ツールの優先順位の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906) のこのセクションを参照してください。ヒント: 優先順位のルールに関係なく、各終点の CDC 違反をすべてレポートする場合は、-all_checks_per_endpoint
を使用します。ただし、同じレジスタに少なくとも 1 つの安全なルールがある場合は、安全ではないルールはレポートされません。