- 次の IP コアをデザインに読み込みます。
- アキュムレータ
- バージョンのネイティブ IP で、DCP を含むすべての出力ファイルがあります。
- FIFO Generator
- バージョンのネイティブ IP で、DCP を含むすべての出力ファイルがあります。
- クロッキング ウィザード
- バージョンのネイティブ IP で、出力ファイルはありません。
- Block Memory Generator:
- Vivado Design Suite の古いバージョンのネイティブ IP で、出力ファイルは生成されていません。
これら IP はすべて既にカスタマイズ済みで、ザイリンクス コア インスタンス (XCI) ファイルが用意されています。
FIFO Generator IP には必要な出力ファイルがすべて既に揃っており、現在の位置から読み出して直接使用できる状態です。IP をカスタマイズするときは、必ず使用可能な出力ファイルをすべて生成する必要があります。
- FIFO Generator IP および Accumulator IP を、現在揃っている出力ファイルもすべて含めて読み込むには、次の行をスクリプトに追加します。
read_ip ../Lab_3_4_sources/IP/Accumulator/c_accum_0.xci read_ip ../Lab_3_4_sources/IP/char_fifo/char_fifo.xci
- Block Memory、Clocking Wizard IP のサブディレクトリを含めたローカル ディレクトリを作成するには、次の行を Tcl スクリプトに追加します。
file mkdir IP/blk_mem file mkdir IP/clk_wiz
- 現在の IP リポジトリから必要な XCI ファイルをローカル ディレクトリにコピーするには、Tcl スクリプトに次の行を追加します。
file copy -force \ ../Lab_3_4_sources/IP/blk_mem/blk_mem_gen_v7_3_0.xci ./IP/blk_mem file copy -force \ ../Lab_3_4_sources/IP/clk_wiz/clk_wiz_0.xci ./IP/clk_wiz
-force
オプションを使用すると、同じファイルが既に存在する場合、ファイルを上書きします。重要:-force
オプションを使用しない場合は、エラーが返され、スクリプトが終了します。Clocking Wizard IP に対しては、デザインを合成する前に、出力ファイルを生成しておく必要があります。非プロジェクト モードでは、出力ファイルは自動的には AMD Vivado™ Design Suite により生成されず、合成を起動する前に出力ファイルを生成していない場合は、エラーになります。
出力ファイルを生成すると、IP の XCI ファイルが読み出されているディレクトリに、ファイルおよびディレクトリが書き込まれます。Manage IP リポジトリでは、これらのディレクトリが読み出し専用であったり、リビジョン管理されていたりする可能性があります。この場合、インメモリ デザインに XCI ファイルを読み込む前に、必要な XCI ファイルをローカル ディレクトリにコピーしておきます。
重要: XCI ファイルはそれぞれ別のディレクトリに保存してください。出力ファイルが生成されると、これらのファイルは XCI ファイルと同じディレクトリに書き込まれます。IP ファイルが同じディレクトリに書き込まれると、異なる IP の出力ファイルが互いに上書きしてしまう可能性があります。 - 必要な XCI ファイルを読み込むには、Tcl スクリプトに次の行を追加します。
read_ip ./IP/blk_mem/blk_mem_gen_v7_3_0.xci read_ip ./IP/clk_wiz/clk_wiz_0.xci
指定した XCI ファイルがインメモリ デザインに読み込まれます。
演習 3 とは違い、
read_ip
コマンドを使用して IP が処理されても、ロックされている IP に関した警告メッセージは表示されません。プロジェクト モードでは、IP がプロジェクトに追加されると、Vivado Design Suite によりチェックが実行されるので、演習 3 の手順 4: 既存 IP の追加で見られるような警告メッセージが表示されます。非プロジェクト モードでは、これらのチェックは IP が合成中に処理されたときにのみ実行されます。