手順 4: 制約エディターの使用 - 2023.2 日本語 - 2023.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: 制約の使用 (UG945)

Document ID
UG945
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語
  1. Flow Navigator の [Synthesized Design] で Edit Timing Constraints をクリックします。

    Vivado IDE に [Timing Constraints] ウィンドウが開きます。



    [Timing Consteraints] ウィンドウには、上の図に示すように 3 つのセクションがあります。

    制約ツリー ビュー
    セクション A。標準的なタイミング制約がカテゴリ別に表示されます。このセクションの制約をダブルクリックすると、選択した制約を定義するためのダイアログ ボックスが開きます。
    制約のスプレッドシート
    セクション B。制約ツリー ビューで選択されているタイプのタイミング制約が表示されます。制約ウィザードを使用せず、このスプレッドシートを使用して制約を直接定義または編集できます。
    すべての制約
    セクション C。デザインに現在存在するタイミング制約がすべて表示されます。

    Timing Constraints ウィザードでは、不足しているクロック、I/O 遅延、およびクロック乗せ換えの例外が特定されますが、一般的なタイミング例外は処理されません。このデザインに存在する例外を作成するには、タイミング制約エディターを使用します。

    まず、GTPRESET_IN 入力にフォルス パスを設定します。これは、Timing Constraints ウィザードの入力遅延を設定するページでチェック ボックスをオフにしてスキップした入力制約です。GTPRESET_IN 信号は、非同期リセットで、デザイン内で正しく同期化しています。フォルス パスの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 制約の使用』 (UG903)このセクションを参照してください。

  2. 制約ツリー ビューで [Exceptions] カテゴリまでスクロール ダウンします。
  3. Set False Path をダブルクリックします。

  4. [from] テキスト ボックスの右側にある Choose Start Points ボタン をクリックします。

    [Specify Start Points] ダイアログ ボックスが開きます。

  5. [Find names of type] ドロップダウン リストから I/O Port を選択します。
  6. [Options] で Name および contains を選択し、検索キーワードを入力するテキスト ボックスに「GTPRESET_IN」と入力します。
  7. Find をクリックします。
  8. [Results] の [Found] ボックスで GTPRESET_IN を選択し、右向き矢印をクリックして [Selected] ボックスに移動します。
    ヒント: [GTPRESET_IN] をダブルクリックして [Found] から [Selected] に移動することもできます。

    これらの操作を実行すると、ダイアログ ボックスの下部にある [Command] フィールドに表示される内容が変わることに注意してください。get_ports コマンドは次のように変わります。

    get_ports "*GTPRESET_IN*"


  9. [Specify Start Points] ダイアログ ボックスで Set をクリックします。
    設定が完了した [Set False Path] ダイアログ ボックスは次の図のようになります。このダイアログ ボックスの [Command] フィールドには次のコマンドが表示されています。
    set_false_path -from [get_ports "*GTPRESET_IN*"]

    Vivado IDE では、このダイアログ ボックスで作成したすべての制約の Tcl コマンドが表示され、確認できるようになっています。Tcl コマンドの構文を学んだり、追加前に最終的な制約を確認するのに便利です。



  10. OK をクリックしてタイミング制約エディターを閉じます。

    Vivado でフォルス パス例外が作成されます。