抽象化シェルには、標準的なフル スタティック チェックポイントと比較して、2つの基本的な利点があります。
- 新しいリコンフィギャラブル モジュールのコンパイル時間は、Vivado インプリメンテーション ツールがデザインのスタティック部分に含まれる情報の多くをロードしたり考慮したりする必要がないため、子 run で短縮されます。
- ライセンス付きの IP を含むスタティック デザイン情報は、抽象化シェルのビューからは隠されているので、デザインのセキュリティが強化され、IP ライセンス要件は削減されます。この利点があるのは、現在のところ、AMD UltraScale+™ の非プロジェクト フロー ユーザーのみです。
抽象化シェルのプロジェクト モードの場合、1 つ目の利点はありますが、2 つ目の利点の方はありません。デザイン全体は常に DFX プロジェクトに含まれるため、デザインのスタティック部分に関する詳細を隠すメカニズムはありません。
抽象化シェルのフローの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Dynamic Function eXchange』 (UG909) の「Dynamic Function eXchange の抽象化シェル」を参照してください。