この演習では、合成後の Nested DFX フローを個々の Tcl コマンドごとに手順を追って説明します。この演習は、リコンギャラブルな第 2 層を挿入するのに必要な独自の詳細を示すことを目的としているので、これを達成するのに必要な新しい手順を説明しますが、ソリューション全体をスクリプト化することもできます。特定のセクションは、フローのサブセクションをコンパイルするために実行可能なスクリプトにグループ分けされます。これらのスクリプトでは明示的な名前とパスが使用されますが、変更して新しいデザインで使用することもできます。次がそのスクリプトです。
- implement_parent_config.tcl: 最上位のスタティック デザインをインプリメントし、後で分割される一次リコンフィギャラブル パーティション (inst_RP) を構築します。
- subdivide_shifters.tcl: 一次リコンフィギャラブル パーティションをそれぞれパーシャル リコンフィギュレーション可能な 2 つの二次シフト ファンクションに分割します。
- subdivide_counters.tcl: 一次リコンフィギャラブル パーティションをそれぞれパーシャル リコンフィギュレーション可能な 2 つの二次カウント ファンクションに分割します。
- implement_sub_shifters.tcl: inst_RP の下の 2 つの二次 RP に shift_right および shift_left リコンフィギャラブル モジュールをインプリメントします。
- implement_sub_counters.tcl: inst_RP の下の 2 つの二次 RP に count_up および count_down リコンフィギャラブル モジュールをインプリメントします。
- verify_configurations.tcl: デザイン チェックポイントのペアで pr_verify を実行し、その中に含まれるリコンフィギャラブル モジュールの互換性を確認します
- generate_all_bitstreams.tcl: チェックポイントを 1 つずつ開いて、このデザイン全体に対して可能なすべてのパーシャル ビットストリームを作成します
- run_all.tcl: 合成からビットストリーム生成まで、上記のすべてのスクリプトを実行して、チュートリアル デザイン全体をコンパイルします。
デフォルトのボードは VCU118 ですが、ほかに 3 つのボードを選択できます。ボードは、design_settings.tcl 内で 1 回だけ選択できます。値は各インプリメンテーション スクリプトで取得されるので、新しい Vivado セッションが起動された場合でも、デザイン設定が認識されます。