手順 4: DFX ウィザードを使用してデザインの残りの部分を完成 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: Dynamic Function eXchange (UG947)

Document ID
UG947
Release Date
2023-11-29
Version
2023.2 日本語
  1. Flow Navigator または [Tools] メニューから [Dynamic Function eXchange Wizard] をクリックし、DFX ウィザードを開きます。
  2. Next をクリックして [Edit Reconfigurable Modules] ページに進みます。mult RM が既にあり、ウィンドウの左側に追加、削除、編集ボタンがあります。[+] アイコンをクリックし、新規 RM を追加します。
  3. Add Files ボタンをクリックして、最上位の加算器を選択します。
    <Extract_Dir>\Sources\hdl\adder\add.v

    モジュール レベルの制約が必要な場合は、ここで追加します。その場合、制約をこのパーティションの階層に合わせる必要があります。

  4. add.v をダブルクリックするか、1 回クリックをしてから OK をクリックします。
  5. [Reconfigurable Module] フィールドに add と入力します。[Partition Definition] を math に設定し、[Top Module] を空白のままにし、[Sources are already synthesized] チェック ボックスをオフにします。Copy sources into project チェック ボックスを右クリックします。OK をクリックし、この新しいモジュールを作成します。

    これで、math RP に対し、RM が 2 つ使用できるようになりました。



  6. Next をクリックしてコンフィギュレーションを定義します。
  7. ここでは、automatically create configurations リンクを選択して、コンフィギュレーションをウィザードで自動作成します。

    コンフィギュレーションはフル デザインのイメージで、スタティック デザインと、RP ごとに 1 つの RM から構成されています。必要な数のコンフィギュレーションを作成するか、先ほどと同様にウィザードでコンフィギュレーションを自動選択できます。

    最低 2 つのコンフィギュレーションがセットになって作成されます。math インスタンスは 1 つ目のコンフィギュレーションで mult に、2 つ目のコンフィギュレーションで add に渡されます。

    注記: [Configuration Name] は編集可能なフィールドです。各コンフィギュレーションに含まれる RM を反映し、名前が config_mult および config_add にアップデートされています。


    必要に応じて、これら 2 つの RM を使用して追加コンフィギュレーションを作成できます。グレー ボックス (LUT が接続されているブラック ボックス) コンフィギュレーションも選択可能ですが、この機能はこの演習では使用しません。

  8. Next をクリックして [Edit Reconfigurable Runs] ページに進みます。

    コンフィギュレーションの場合と同じように、各コンフィギュレーションをインプリメントするのに使用される run が手動または自動で作成できます。階層の親子関係により run がどのように実行されるかが定義されます。まず親 (上位) run で、スタティック デザインおよびそのコンフィギュレーションのすべての RM がインプリメントされます。その後、子 run、ロックされたスタティック デザインが再利用され、そのコンテキストでそのコンフィギュレーションの RM がインプリメントされます。

  9. Standard DFX リンク (UltraScale+ デバイス ターゲット) または automatically create configuration runs リンク (UltraScale または 7 シリーズ デバイス ターゲット) をクリックして、[Configuration Runs] ページに最小限の run セットを自動入力します。
    注記: 次の図は、UltraScale+ デバイスをターゲットにしたデザインを示しています。

    これで、親コンフィギュレーション (config_mult) 1 つ、および子コンフィギュレーション (config_add) 1 つの run が 2 つ作成されます。独立した run でも関連している run でも、このウィザード内で、異なるストラテジや制約セットを使用し、必要な数だけ run を作成できます。ここでは、run はこの 2 つだけにとどめておきます。これらの run の名前は編集できないので注意してください。



  10. Next をクリックして、[Summary] ページを確認し、Finish をクリックして、デザイン設定を完了させ、ウィザードを終了します。
    重要: [Finish] をクリックして DFX ウィザードを終了するまでは、何も作成されず、変更も反映されません。[Finish] ボタンをクリックするまで、それまでの作業内容はすべてキューに残っているので、変更部分をインプリメントしないで、ウィザードの前のページに戻って、納得がいくまで設定を変更することが可能です。

    Vivado IDE に戻って、[Design Runs] ウィンドウがアップデートされています。math RM に対し 2 番目のアウトオブ コンテキスト合成 run が追加され、子インプリメンテーション run (child_0_impl_1) が親 (impl_1) の下に作成されます。