スタティック デザインの結果が確立されロックされたので、これをコンテキストとして使用して、ほかの RM をインプリメントできます。
デザインのインプリメンテーション
- Tcl コンソールで次のコマンドを実行し、新規インメモリ デザインを作成します。
create_project -in_memory -part $part - 次のコマンドを実行し、スタティック デザインを読み込みます。
add_files ./Checkpoint/static_route_design.dcp - 次のコマンドを実行し、シフトおよびカウント ファンクションの 2 番目の合成チェックポイントを 2 つ読み込みます。
add_file ./Synth/shift_left/shift_synth.dcp set_property SCOPED_TO_CELLS {inst_shift} [get_files ./Synth/shift_left/shift_synth.dcp] add_file ./Synth/count_down/count_synth.dcp set_property SCOPED_TO_CELLS {inst_count} [get_files ./Synth/count_down/count_synth.dcp] - link_design コマンドを使用してデザイン全体をリンクします。
link_design -mode default -reconfig_partitions {inst_shift inst_count} -part $part -top topこれで、フル コンフィギュレーションが読み込まれました。ただし今回は、スタティック デザインが配線されロックされており、リコンフィギャラブル ロジックはまだネットリストの状態です。ここからの配置配線はこのロジックにのみ適用されます。
- 次のコマンドを実行し、スタティック デザインのコンテキストで新しい RM を配置配線します。
opt_design place_design route_designデザインが新しい RM のバリエーションを使用してインプリメントされます。次の図に示すように、点線 (ロックされた配線) と実線 (新しい配線) の配線セグメントがあります。
結果の保存
- 次のコマンドを使用して、フル デザイン チェックポイントおよびレポート ファイルを保存します。
write_checkpoint -force Implement/Config_shift_left_count_down_import/top_route_design.dcp report_utilization -file Implement/Config_shift_left_count_down_import/top_utilization.rpt report_timing_summary -file Implement/Config_shift_left_count_down_import/top_timing_summary.rpt - (オプション) 次の 2 つのコマンドを使用し、各リコンフィギャラブル モジュールのチェックポイントを保存します。
write_checkpoint -force -cell inst_shift Checkpoint/shift_left_route_design.dcp write_checkpoint -force -cell inst_count Checkpoint/count_down_route_design.dcp
これで、スタティック デザインおよびすべての RM のバリエーションのインプリメンテーションが完了しました。RP に RM が 3 つ以上あるデザインの場合は、このプロセスを繰り返します。