消費電力見積もりおよび最適化結果の解析 - 2023.2 日本語

FPGA および SoC 用 UltraFast 設計手法ガイド (UG949)

Document ID
UG949
Release Date
2023-11-29
Version
2023.2 日本語

report_power を使用して消費電力見積もりレポートを生成したら、AMDでは次を実行することをお勧めします。

  • [Summary] セクションで総消費電力を確認します。総消費電力およびジャンクション温度はデザインの温度要件および消費電力要件を満たしていますか。
  • 結果が要件を大幅に超えている場合は、ブロック タイプごとおよび電源レールごとの電力分配を確認します。これにより、消費電力が最も大きいブロックを特定できます。
  • [Utilization Details] の下の [Hierarchical] ページを確認します。階層ごとに情報が示されているので、電力が最も消費されているモジュールを特定できます。特定のモジュールを展開表示すると、各ブロックの消費電力を確認できます。クロスプローブを使用して、モジュールの特定のセクションがどのようにコード記述されているか、消費電力を削減するようコードを記述し直せるかを判断できます。
    注記: デザインにタイミング マージンがある場合は、複数の run を実行して総消費電力が低いものがあるかどうかを評価します。たとえば、マージンが 2 ps のデザインとマージンが 15 ps のデザインのパフォーマンスが同様でも、マージンが 2 ps のデザインの方が消費電力が低い場合があります。