NoC 間インターフェイス - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計 (UG994)

Document ID
UG994
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

NoC 間インターフェイス (INI) は、2 つの NoC インスタンス (axi_noc または axis_noc) の接続に使用します。INI リンクは、物理的な NoC 内の論理接続を表し、NoC コンパイラが呼び出されたときに解決されます。

INI は NoC リソースを直接表すものではなく、NoC コンパイラにより INI 接続がスイッチ ネットワーク内にインプリメントされます。INI は、1 つの AXI NoC インスタンスの NMU から別のインスタンスの 1 つ以上の NSU または DDRMC への接続を表します。INI ポートは、axi_noc または axis_noc のインスタンスの入力または出力です。1 つの NoC インスタンスの INI 出力は、別の INI 入力ポートにのみ接続できます。接続マトリクスでは、INI 入力または出力ポートもほかの AXI 入力または出力ポートと同じように表示され、AXI 入力 (NMU) から INI 出力に接続したり、INI 入力から AXI 出力または DDRMC ポートに接続したりできます。

INI 接続を含むパスの QoS トラフィック クラスは、NMU で指定する必要があります。QoS 帯域幅およびその他のパスごとの設定は、パスを所有する axi_noc 内で設定する必要があります。axi_noc QoS ページは、オーナーシップ情報を表示します。INI パスは、Vivado IP インテグレーター内で終端し、RTL 階層を超えないようにする必要があります。

INI では、次のユース ケースがサポートされます。

  • 1 つまたは複数の AXI マスターを複数の独立した DDRMC に接続。

    このユース ケースでは、AXI マスターが 1 つまたは複数の INI 出力を持つ AXI NoC IP に接続されます。各 INI 出力は、DDRMC を含む別の AXI NoC に接続されます。

  • NoC 接続を複数のデザイン階層に拡張。

    このユース ケースでは、1 つの階層にある AXI NoC が、階層境界にある INI ポートを使用して別の AXI NoC に接続されます。

詳細は、 『Versal Adaptive SoC Programmable Network on Chip and Integrated Memory Controller LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG313) の「NoC 間インターフェイスの概要」と「AXIS NoC の設定」を参照してください。