- 最新バージョンの Vivado Design Suite を起動します。
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Vivado IDE で をクリックし、前バージョンの Vivado で作成されたデザインを指定します。
[Older Project Version] ダイアログ ボックスが表示されます。デフォルトでは [Automatically upgrade to the current version] がオンになっています。
[Automatically upgrade to the current version] をオンにすると、前のバージョンからのデザインがアップグレードされますが、その前に別の名前でプロジェクトを保存しておくことをお勧めします。これを実行するには、次の手順に従います。
- 次の図に示すように Open project in read-only
mode をオンにして OK をクリックします。
[Project is Read-Only] ダイアログ ボックスが表示されます。
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Save Project As をクリックします。
- 次の図に示す [Save Project As] ダイアログ ボックスが開いたら、プロジェクト名を入力して OK をクリックします。
[Project Upgraded] ダイアログ ボックスが表示され、デザインで使用される IP が変更されており、アップデートする必要があることが示されます。
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Report IP Status をクリックします。
または、メニューから
をクリックします。 - [IP Status] ウィンドウでさまざまな情報を確認します。ブロック デザインを展開し、ブロック デザイン内の IP コアの変更点を確認してください。
- デフォルトでは、ブロック デザインのすべての IP がアップグレードするよう選択されています。必ずアップグレードする必要のある IP は、次の図に示すようにチェック ボックスがオンになっており、淡色表示されて変更できないようになっています。
- アップグレードする必要のない IP のチェック ボックスをオフにします。
- Upgrade Selected をクリックします。
- [Upgrade IP] ダイアログ ボックスが開き、[IP Status] ウィンドウでチェック ボックスがオンになっていた IP がリストされ、アップグレードされることが示されます。
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OK をクリックします。
アップグレードの完了時に、クリティカル警告メッセージのダイアログ ボックスが開いて、注意すべき重要な問題があることを通知されたら、アップグレードの一部としてフラグが立てられる可能性があるので、クリティカル警告だけでなくその他のメッセージも確認してください。
- OK をクリックします。
- クリティカル警告がない場合は、[Upgrade IP] ダイアログ ボックに IP のアップグレードが問題なく終了したことを示すメッセージが表示されるので、OK をクリックします。
IP をアップグレードまたはロックする際、注意事項がいくつかあります。[Tcl Console] ウィンドウに示されるように、アップグレードされなかった IP には
LOCK_UPGRADE
というプロパティが設定されます。残りの IP は、通常のフローでアップグレードされます。set_property LOCK_UPGRADE 1 [get_bd_cells /axi_ethernet_0] WARNING: [BD 41-2028] Locking axi_ethernet to version 7.1. If the latest driver for the IP is not backwards compatible, software flow will assign a generic driver or no driver for this IP INFO: [Vivado 12-5777] IP Instance 'config_mb_axi_ethernet_0_0' cannot be used in a module reference: The 'xilinx.com:ip:axi_ethernet:7.1' core does not support module reference. set_property LOCK_UPGRADE 1 [get_bd_cells /axi_ethernet_0_fifo] WARNING: [BD 41-2028] Locking axi_fifo_mm_s to version 4.1. If the latest driver for the IP is not backwards compatible, software flow will assign a generic driver or no driver for this IP INFO: [Vivado 12-5777] IP Instance 'config_mb_axi_ethernet_0_0' cannot be used in a module reference: The 'xilinx.com:ip:axi_ethernet:7.1' core does not support module reference. upgrade_ip [get_ips {config_mb_axi_gpio_0_0 config_mb_axi_uartlite_0_0 config_mb_microblaze_0_axi_periph_0 config_mb_ddr4_0_0 config_mb_axi_gpio_1_0 config_mb_xlconstant_0_0 config_mb_microblaze_0_0 config_mb_axi_smc_0 config_mb_mdm_1_0}] -log ip_upgrade.log Upgrading 'C:/bash/2018.1/selective_upgrade/project_4/project_4.srcs/sources_1/bd/config_mb/c onfig_mb.bd' WARNING: [Vivado 12-3647] The given sub-design is not contained in the block fileset 'config_mb_axi_gpio_0_0'. Sub-design: Regenerating Output Products
LOCK_UPGRADE
プロパティは、ブロック デザイン キャンバスでセルを選択して [Properties] ウィンドウで確認できます。
このプロパティは、Properties window ウィンドウでオン/オフを切り替えることができます。[Properties] ウィンドウでこのプロパティのオン/オフを切り替えると、ブロック デザイン キャンバスにバナーが表示され、デザインをアップグレードする必要があることが示されます。
[Show IP Status] リンクをクリックすると、[IP Status] ウィンドウが表示されます。Rerun ボタンをクリックすると、[IP Status] ウィンドウの IP ステータスが更新されます。
次の図に示す更新された [IP Status] ウィンドウには、axi_ethernet_0_fifo IP の
LOCK_UPGRADE
プロパティが [Properties] ウィンドウで変更されているので、IP をアップグレードする必要があることが示されています。アップグレードするよう IP のチェック ボックスがオンになっています。[Upgrade Selected] ボタンをクリックして IP をアップグレードします。
- [Generate Output Products] ダイアログ ボックスが表示されます。Skip をクリックして生成をスキップするか、Generate をクリックしてブロック デザインを生成します。
- これでデザインの合成、インプリメント、ビットストリーム生成が実行できるようになります。
プロジェクト モードでブロック デザインの IP を選択的にアップグレードするには、次の手順に従います。