ボード フローの利点は、IP インテグレーターを使用するとよくわかります。
Flow Navigator で をクリックし、新しいブロック デザインを作成します。
デザイン キャンバスが開き、次の図に示す Board ウィンドウが表示されます。
この Board ウィンドウには、評価ボード (上の図では KC705) と FMC カード (選択した場合) で使用可能なコンポーネントすべてがリストされます。これらのコンポーネントの 1 つを選択することにより、IP をブロック デザインのキャンバスにすばやくインスタンシエートできます。
Board ウィンドウを使用する 1 つ目の方法は、Board ウィンドウでコンポーネントを選択してブロック デザインのキャンバスにドラッグする方法です。これにより、そのコンポーネントに接続可能な IP がインスタンシエートされ、そのインターフェイス用に設定されます。この後、IP のインターフェイス ピンが I/O ポートに接続されます。
たとえば、External Memory フォルダーの下の Linear Flash コンポーネントを IP インテグレーターのキャンバスにドラッグ アンド ドロップすると、AXI EMC IP がインスタンシエートされ、linear_flash
と呼ばれるインターフェイスが接続されます。
ターゲット ボードでインターフェイスを使用する 2 つ目の方法は、Board ウィンドウから該当する未接続のコンポーネントをダブルクリックする方法です。
たとえば、Board ウィンドウで DDR3 SDRAM コンポーネントをダブルクリックすると、次の図のように Connect Board Component ダイアログ ボックスが開きます。
デフォルトでは、mig_ddr_interface
が選択されています。IP の下に複数のインターフェイスがリストされる場合は、必要なインターフェイスを選択します。mig_ddr_interface
を選択し、OK をクリックします。
IP が図のキャンバス上に配置され、I/O ポートを使用してインターフェイスに接続されます。次の図に示すように、IP はこのインターフェイスに接続するように設定されます。
インターフェイスが接続されると、次の図のように Board ウィンドウでそのインターフェイスに色付きの丸が表示されます。
コンポーネントは、Auto Connect コマンドを使用しても接続できます。
これには、コンポーネントを右クリックして Auto Connect をクリックします。
次の図に示すように、GPIO IP がインスタンシエートされ、GPIO インターフェイスがボード インターフェイス ファイルで定義された I/O ポートに接続されます。
DIP switches
などの別のコンポーネントを選択すると、次の図に示すように、ボード フローで GPIO が既にデザインにインスタンシエートされていることが認識され、GPIO の 2 つ目のチャネルが使用されます。
インスタンシエート済みの GPIO が再設定され、次の図に示すように GPIO の 2 つ目のチャネルが使用されます。
リニア フラッシュまたは SPI フラッシュなどの外部メモリ コンポーネントを選択した場合、ターゲット ボードではこれらのインターフェイスの 1 つしか使用できないので、1 つを使用すると、それ以外のインターフェイスは使用できない状態になります。
この場合、ブロック デザイン キャンバスの SPI Flash のようなその他のインターフェイスにドラッグすると、次のメッセージが表示されます。
FMC カード上のコンポーネントを選択すると、そのコンポーネントが適切な IP を使用して接続されます。
次の図に示すように、FMC カードの LED に接続された別の GPIO がインスタンシエートされます。