手順 3: 外部接続の作成 - 2023.2 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計 (UG995)

Document ID
UG995
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語
ここまでで、オンボード プロセッサなどの外部マスターを介してアクセスできる AXI スレーブを複数インスタンシエートしました。これらのスレーブを制御する外部マスターに接続するには、AXI Interconnect の S00_AXI インターフェイス ピンを外部ポートに接続します。

インターフェイスとは共通のファンクションを共有する信号をグループ化したもので、個別信号と複数バスの両方が含まれます。これらの信号およびバスをインターフェイスにグループ化すると、Vivado IP インテグレーターで共通のインターフェイスを識別できるようになり、1 つの手順で複数の接続を実行できます。インターフェイス ピンおよびポートの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計』 (UG994) を参照してください。

  1. AXI Interconnect の S00_AXI インターフェイス ピンを右クリックし、Create Interface Port をクリックします。

    次の図に示す Create Interface Port ダイアログ ボックスが開きます。



  2. デフォルト設定のまま、OK をクリックします。

    これで、Vivado IP インテグレーターにより、外部 S00_AXI インターフェイス ポートがサブシステム デザインに追加され、AXI Interconnect コアの S00_AXI インターフェイス ピンにこのポートが自動的に接続されます。

    AXI Interconnect で、[Create Port] コマンドを使用して、外部ポートにクロックおよびリセット ピンを接続します。これらはインターフェイス ピンではないので、接続するのにインターフェイス ポートは必要ありません。

  3. AXI Interconnect の ACLK ピンを右クリックし、Create Port をクリックします。

  4. Create Port ダイアログ ボックスで [Frequency (MHz)] を 200 に設定し、それ以外の設定はデフォルト値のままにします。
  5. OK をクリックします。

  6. AXI Interconnect の ARESETN ピンを右クリックし、Create Port をクリックします。

    Create Port ダイアログ ボックスが開きます。

  7. [Polarity] を Active Low に設定します。
  8. OK をクリックします。

    重要: IP インテグレーターでは、ブロック デザインに入力される外部リセットはクロックに非同期のリセットとして処理されます。デザインのタイミングを満たしやすくするには、IP サブシステムのクロック ドメインと外部リセットを常に同期化させる必要があります。

    リセットと同期化させるには、プロセッサ システム リセット ブロック (proc_sys_reset) を使用できます。プロセッシング システム リセットはソフト IP で、入力で数多くのリセット コンディションを処理し、出力で適切なシステム リセット信号を生成します。ただし、クロックおよびリセットがブロック デザインの外部入力で、リセット信号がクロックに外部で同期する場合は、関連クロックをリセットに関連付ける必要があります。この場合、プロセッシング システム リセット ブロックは不要です。

  9. ACLK ポートをダブルクリックし、Customize Port ダイアログ ボックスを開きます。
  10. クロックは通常、バス インターフェイスに関連付けられます。このケースでは、このクロック ピンを S00_AXI インターフェイスに関連付けることができます。[Associated Busif] フィールドに「S00_AXI」と入力します。
  11. [Associated Reset] フィールドを ARESETN に設定します。
  12. OK をクリックします。
    ダイアログ ボックスは次の図のようになります。

    これで、AXI クロックおよびリセット ネットを、AXI Interconnect の残りのマスターおよびスレーブのクロックおよびリセットに接続できます。

  13. カーソルを AXI Interconnect の S00_ACLK ピンの上に置きます。
    注記: カーソルの形が鉛筆に変わり、そのピンから接続が可能であることが示されます。ここでマウスのボタンを押し、S00_ACLK ピンの接続を開始します。
  14. S00_ACLK ピンをクリックしてカーソルを ACLK ポートまでドラッグします。
    ヒント: マウスのボタンを押したまま S00_ACLK ピンから ACLK ポートまでカーソルをドラッグする必要があります。

    接続ワイヤをドラッグすると、ACLK ポートに緑色のチェック マークが表示され、接続が有効であることが示されます。Vivado IP インテグレーターでは、ピンとポートをインタラクティブに接続するときに、サブシステム デザイン内の可能な接続ポイントがすべてハイライトされます。

  15. マウスのボタンを放すと、次の図のように、Vivado IP インテグレーターで、S00_ACLK ピンが ACLK ポートに接続されます。

  16. 上記の手順を繰り返し、M00_ACLK および M01_ACLKACLK ポートに接続します。
    AXI Interconnect への接続は、次の図のようになります。

    同様に、すべてのマスターおよびスレーブのリセット ピンを ARESETN ポートに接続します。

  17. 次の図に示すように、S00_ARESETN ピンをクリックし、マウスのボタンを押したまま ARESETN ポートまで、カーソルをドラッグします。
  18. マウスのボタンを放して接続します。

  19. 上記の手順を繰り返して、AXI Interconnect の M00_ARESETN および M01_ARESETN ピンを ARESETN ポートに接続します。