プロジェクト ディレクトリには、前回のタイミング シミュレーション実行で指定した SAIF 出力ファイルが保存されています。この SAIF ファイルを使用して、消費電力解析アルゴリズムをさらにガイドします。
- メイン メニューから をクリックします。
-
Report Power ダイアログ ボックスの Switching タブで SAIF ファイルの場所を指定します。
シミュレーション実行前に、シミュレーション設定で指定した SAIF ファイルが次のディレクトリにあることを確認します。
<project_directory>/power_tutorial1/power_tutorial1.sim/sim_1/impl/timing/power_tutorial_timing_xsim.saif
-
Report Power ダイアログ ボックスで OK をクリックします。
Report Power コマンドが完了すると、Power ウィンドウに消費電力レポート power_2 が表示されます。
[Tcl Console] ウィンドウで、SAIF ファイルが正しく読み込まれ、デザイン ネットが 100% 一致していることを確認します。生成された SAIF ファイルが正しく、すべてのデザイン ネットと一致しているのが確認できます。
- power_2 レポートの Summary ビューに示される全消費電力 (Total On-Chip Power) を、power_1 レポートと比較します。SAIF ファイル データを使用して見積もられた全消費電力は、ベクターレス モードの実行で見積もられた全消費電力 (power_1 の結果) とは異なります。
- 消費電力レポートの Summary ビューで、サマリとブロック レベル (On-Chip Power) の電力配分を確認します。
- 消費電力レポートの Signal Rate のデータはすべて、指定したシミュレーション データ (SAIF ファイル) から設定されています。
データは色付きで示され、シミュレーション出力ファイルから読み込まれたアクティビティ レートが使用されてることがわかります。
ビューに移動します。 -
power_1 レポート (ベクターレス解析で生成されたレポート) の Summary ビューで、Confidence level をクリックします。
Confidence Level は、入力データの正確さと完全性を示すもので、消費電力解析の実行時に使用されます。
Internal Activity をユーザーが定義している内部ノードは 25% 未満なので、ベクターレス解析の Confidence Level は Medium になります。
-
power_2 レポート (SAIF を入力として使用した解析で生成) の Summary ビューで、Confidence level をクリックします。
Internal Activity をユーザーが定義している内部ノードは 25% 以上なので、Confidence Level は High になります。