概要

ダイアモンド ジョグ BGA ブレークアウトの配置 (WP538)

Document ID
WP538
Release Date
2022-09-14
Revision
1.0 日本語

この文書では、ザイリンクス 1mm ピッチ BGA デバイスで、データ レート 32Gb 以上の高速インターフェイスに使用される BGA のブレークアウト手法について説明します。これに関連し、BGA ブレークアウトに関する PCB レイアウトの決定や、クロストークを抑えるために必要なトレードオフについても説明します。従来のデザインは、対角 BGA ブレークアウトを使用していました。これには、BGA デバイス直下の配線可能エリアが最大になるという理由があります。ただし、インターフェイスの高速化が進み、データ レートが 32Gb 以上になると、シグナル インテグリティを確保するために必要なキープアウト エリアが大きくなり、デバイス直下の使用可能な配線エリアが減少します。このホワイトペーパーでは、新しい BGA ブレークアウトのスタイルとして、ダイアモンド ジョグを提案します。このブレークアウトは、従来の対角ジョグに比べて多くの利点があり、短所はほとんどありません。ダイアモンド ジョグ ブレークアウトを使用するには、次のようにします。

  • 横方向に揃えられたはんだボールを縦方向に揃えられたビアに変換し、配線経路を解放する
  • 差動ペアのいずれかのはんだボールから上または下のビアのいずれかにジョグを形成して、差動ペアの配線極性を入れ替える

この方法により、FPGA ブレークアウトの配線柔軟性が向上し、高クロストークが発生する状況を避けることができます。