はじめに

Zynq UltraScale+ MPSoC ベースのシングルチップ FIPS 140-3 (WP548)

Document ID
WP548
Release Date
2022-11-03
Revision
1.0 日本語

iDirect Government は、衛星通信製品向けに FIPS 140-2 準拠の暗号技術を開発する企業です。e8000 シリーズを始めとする、iDirect Government が開発した暗号製品は CMVP (Cryptographic Module Validation Program) の認証を取得し、米国国防総省 (DoD) のネットワークに導入されてきました。

その後、リモート端末として使用できる 9000 シリーズ製品や DLC (ディフェンス ライン カード) によって同社の暗号化モジュール開発はさらに進化し、外部の暗号化モジュールとして使用できる独立した PCB (プリント回路基板) アセンブリと FIPS 140-2 レベル 3 準拠の IP を組み合わせたソリューションが提供されました。

ここで紹介する iDirect Government の次世代リモート端末は、モジュール型アーキテクチャによる拡張性と Zynq UltraScale+ MPSoC のプログラム可能なセキュリティ機能を備えています。独立型の PCB (プリント基板) アセンブリからオンチップ ソリューションへと移行したことで、モジュール性と SWaP (サイズ、重量、消費電力) がさらに向上しています。iDirect Government のフィールド検証を完了した認証済み IP に Zynq UltraScale+ MPSoC を組み合わせることで、FIPS 140-3 準拠の次世代製品をさらに強化できます。