Analog Devices 社製品を使用したデジタル電源シーケンス

電源シーケンス制御の実装方法 (XAPP1375)

Document ID
XAPP1375
Release Date
2022-05-06
Revision
1.0 日本語

Analog Devices の LTC2977 は高機能な電源管理 IC で、シーケンス制御、マージニング、調整、出力電圧の OV/UV 監視、フォルト管理、最大 8 つの DC/DC コンバーターの正確な電圧リードバックなどをサポートしています。LTC2977 は包括的な管理、制御、リカバリ モードを備えており、セーフティ アプリケーション全般に応用できます。監視機能は 8 チャネルの VOUT_EN 出力により VRM の出力電圧を制御でき、これらレールを最大 8 つまで監視できるほか、デバイスの追加による拡張も可能です。機能、制御、監視の多くは、このデバイスとの通信に使用される標準の PMBus (Power Management Bus) プロトコルのコマンドによって直接処理されます。閉ループ サーボ モードで使用した場合、目標値の 0.25% 以内の誤差に電源をマージニングまたは調整できます。このデバイスは、3.3V、または 4.5V ~ 15V の電源で動作します。

電源シーケンスの制御、PMBus 経由での電圧/電流/温度データのコントローラーへの転送、および LTC2977 の内蔵 EEPROM へのフォルト転送と書き込みは、PMBus インターフェイスを使用して実行できます。アラート、フォルト、および PG 信号専用ピンがあり、システム レベルでの連携が可能です。フォルトへの応答として、リカバリ モードもあります。デジタル電源シーケンサーを使用するもう 1 つの利点は、EEPROM に設定とフォルト ログを記録できることです。

図 1. チャネルのシーケンス制御、調整、マージニング、管理の概略図

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