VRM の電源投入と切断は、アナログ電源シーケンサーで制御できます。通常、この方法はコンパレータ、ステート マシン、および制御回路を使用して電源投入および切断シーケンス (抵抗とキャパシタの組み合わせにより設定可能) を制御し、複数デバイスのカスケード接続をサポートします。たとえば、2 個の 4 チャネル シーケンサーをカスケード接続することで、8 チャネル シーケンサーを構成できます。
アナログ電源シーケンサーを選択する際は、コンパレータの精度と、遅延、チャネル数、フォルト ピンの有無などのパラメーターを考慮する必要があります。アナログ電源シーケンサーは、デジタル電源シーケンサーほど多機能ではありません。アナログ電源シーケンサーを使用する主な利点は、小型で低コスト、そして実装が容易な点にあります。アナログ電源シーケンサーの例として、次の図に Texas Instruments 社の LM388X シリーズを示します。Texas Instruments 社の電源シーケンサー製品一覧は、こちら を参照してください。
図 1. Texas Instruments LM388X アナログ シーケンサー