システム モニターを使用した電圧監視

電源シーケンス制御の実装方法 (XAPP1375)

Document ID
XAPP1375
Release Date
2022-05-06
Revision
1.0 日本語
ザイリンクス システム モニター (SYSMON) は、センス抵抗で電圧、温度、電流を測定できるオンチップ センサーと、A/D コンバーター (ADC) を使用した外部測定により、ザイリンクス デバイスの動作環境を容易に監視できる重要な機能です。SYSMON はすべての Versal デバイスに内蔵されており、多くのアプリケーションで必要な外付け ADC を直接置き換えることができます。SYSMON にはチャネル平均化、設定可能な過温度シャットダウン、任意のユーザー設定で適用可能な電圧/温度アラーム割り込みなど、多くの機能を備えています。SYSMON はまた、BOM 数の削減、監視の柔軟性向上、および簡単な設定フォーマットによるシステム安全性の向上などの面でも Versal ACAP を補完します。
注記: ザイリンクスは、 ジャンクション温度 (Tj) の測定方法として SYSMON のみをサポートしています。詳細は、 『Versal ACAP システム モニター アーキテクチャ マニュアル』 (AM006) を参照してください。

オンチップ モニターを使用すると、Versal ACAP 内の電源レールのオン/オフを検出できるほか、シーケンス制御の一部として電源レールのステータスを取得できます。また、電源電圧アラームを使用して電圧が仕様範囲を超えたことを検出できるため、電源シーケンス制御に失敗して電源の切断が必要になるような状況で役立ちます。この監視機能により、VRM からの PG 信号を使用する必要がなくなり、I/O ピンを節約できます。

図 1. Versal CIPS でオンチップ モニターを設定