HLS ツールボックスを使用した PL 実装では、テストベンチの生成と実行オプションを使用すると、VMC が Vitis™ HLS プロジェクトの作成に必要なすべてのファイルを自動で生成します。次の図に、Vitis HLS PID_project のスクリーン キャプチャを示します。これには、Simulink ソース スティミュラスを使用したテストベンチの合否が含まれます。
図 1.
Vitis HLS HLS PID_PL プロジェクトの生成
VMC は次の Vitis HLS ファイルを自動で生成します。
- C++ ベースの PID モデル
- テストベンチ
- プロジェクトを作成し、csim と cosim を実行する Vitis HLS run_hls.tcl ファイル
Vitis HLS コマンド プロンプトからこの Tcl スクリプトを実行すると、Vitis HLS プロジェクトが作成されます。GUI 上で確認し最適化を実行する場合は、Vitis GUI を開くことができます。それ以外の場合は、Tcl スクリプトで作業を続けます。次の図に、HLS ツールボックスを使用した実装のリソース、達成可能なクロック レート、およびレイテンシの情報を示します。ここでは、クロック レート = 1/2.118e–8 = 472 MHz、サンプル レート = 1/(69 × 2.118e–9) = 6.8 MSPS です。
図 2. エクスポート レポート
図 3. HLS ツールボックスを使用した単精度浮動小数点 PID の HLS 実装の結果