スティフナー リング付きリッドレス パッケージを使用する場合、検討すべきベース タイプとして、一体型ヒートシンクとフローティング リッドの 2 つがあります。一般的な一体型ヒートシンクは、ベースの片側に適切なサイズのアイランドまたはペデスタルがあり、反対側には熱を放散するための手段としてフィンなどがあります。もう 1 つの選択肢であるフローティング リッドは専用のヒート スプレッダーのようなもので、ダイの熱を平坦な表面へ伝熱します。この表面には、放熱用のヒートシンクを取り付けることができます。フローティング リッドは、ソケットを使用する製品のプロトタイプおよび立ち上げの段階、量産用ヒートシンクが製造される前の段階、および適切な熱ソリューションの取り付けや動作が不完全でオープン ボックスとしての動作が必要な場合などによく使用されます。場合によっては、量産環境でフローティング リッドを使用することもあります。ただし、一般的には、一体型ヒートシンクの方が性能が高くなり、高 G の落下や振動などによる信頼性の問題が起こりにくく、量産環境では調達コストを抑えることができます。このため、最初はフローティング リッドを使用し、量産環境に移行する段階で一体型ヒートシンクに切り替えるエンジニアがほとんどです。
図 1. フローティング リッドのアイランド、塗布済み TIM、エッチング パターン
